ニューヨーク連銀製造業指数、23年5月以来の大幅低下-景況見通しも悪化
12月のニューヨーク連銀製造業景況指数は、31ポイントの大幅な低下を記録し、プラス0.2となりました。これは2023年5月以来の大きな低下で、予想のプラス10を大きく下回る結果となっています。
キーポイント:
12月の指数:プラス0.2(前月はプラス31.2、予想はプラス10)。
景況見通し:6カ月先の景況見通しは拡大圏にあるものの、4カ月ぶりに低水準に下がった。
新規受注:新規受注は約22ポイント低下してプラス6.1ポイント。
出荷の低下:12月の出荷が大幅に低下。
価格の動き:仕入れ価格と販売価格が低下し、特に販売価格は23年7月以来の低水準。
雇用と就業時間:雇用と週平均就業時間は縮小圏に落ち込んだ。
今後の為替や株価への影響:
為替への影響:
製造業景況指数の急落は、米国経済の成長に対する懸念を強める可能性があります。これがドルに対して弱気な圧力をかける可能性があり、特に米国の景況感が低迷している中で、他の通貨が相対的に強くなる可能性が高いです。
これは、特に円などの安全資産が相対的に買われる可能性を示唆しており、円高が進むかもしれません。
株価への影響:
ニューヨーク連銀の製造業指数の低下は、企業収益の減少や経済成長鈍化の兆候として、米国株にネガティブな影響を与える可能性があります。
特に製造業に関連するセクター(例えば、半導体、エネルギーなど)への影響が強く、これらの企業の株価が下落する可能性があります。
また、景気後退懸念が高まり、リスク回避の動きが強まることで、株式市場全体にも下押し圧力がかかる可能性があります。
全体として、米国の製造業の景況感の低下は、短期的には米ドルと米国株に対して弱気な影響を与えると考えられます。