見出し画像

東京建物(8804) 86点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

東京建物は1896年に設立され、1949年に上場した歴史ある不動産会社です。主な事業はビル賃貸とマンション販売で、オフィスビルや物流施設の開発も強化しています。連結事業は、ビル賃貸(売上比率41%、利益率26%)、住宅(36%、20%)、アセットサービス(17%、20%)、その他(6%、19%)で構成されています。株購入における総合評価としては、賃貸物件の安定収益とマンション販売の拡大により、長期的な投資に向いている企業です。

2. 安定した成長の有無

東京建物の財務状況は、自己資本比率26.0%と安定しており、過去数年にわたり着実な成長を遂げています。株主還元においても、配当金は増加傾向にあり、2024年には43円に達する予定です。売上と利益はマンション販売の拡大やオフィスビルの高稼働率に支えられており、今後も成長が見込まれます。

3. 直近の売上高、営業利益

2023年12月期の売上高は3,759億円、営業利益は705億円と増益傾向にあります。過去数年間の成長率は安定しており、2025年には売上高が4,950億円、営業利益が820億円に達する予測です。時価総額は5,082億円、総資産は約2兆263億円です。

4. 現在の株価

東京建物の時価総額は5,082億円、総資産は2兆263億円、自己資本は5,274億円です。自己資本比率は26.0%と健全で、株価は2024年8月に2,050円まで下落しましたが、長期的には安定しています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは205億円で、安定したキャッシュフローを確保しています。一方、投資キャッシュフローは-540億円で、主に新規物件開発に充てられています。財務キャッシュフローは779億円で、積極的な資金調達を行っています。現金及び現金同等物は1,273億円です。

6. 配当性向

東京建物の配当金は2022年に36円、2023年に37円、2024年には43円と増加しています。今後も安定した配当が予測され、2025年には45円に達する見込みです。株主還元に積極的な姿勢が見られます。

7. 採点と理由

  • 業績と財務(18/20):安定した収益と健全な財務基盤により、高評価です。

  • 株価の安定性(16/20):株価は一定の変動がありますが、長期的には安定しています。

  • 成長性(17/20):ビル賃貸とマンション販売の両方で今後も成長が期待されます。

  • 業界地位と競争力(18/20):不動産業界における強固な地位を確立しています。

  • 配当性向と株主還元(17/20):安定した配当金の増加が評価されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価は86点です。東京建物は、安定した収益と堅実な財務基盤を持ち、不動産業界での競争力も高いです。株主還元も積極的であり、長期的な投資に適した企業といえます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?