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フジクラ(5803) 89点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

フジクラは1910年に設立され、1949年に上場しました。電線御三家の一角を成し、フレキシブルプリント基板(FPC)で世界有数の地位を持ちます。主な事業は情報通信(売上比率37%、利益率13%)、エレクトロニクス(売上比率21%、利益率10%)、自動車関連(売上比率22%、利益率1%)などです。不動産事業も保有し、高い利益率を誇ります(46%)。多角化された事業展開により、フジクラは堅実な成長を見込める企業です。

2. 安定した成長の有無

フジクラは情報通信およびエレクトロニクス分野での強力なポジションを維持しており、北米でのデータセンター需要や生成AI関連の伸びが成長の柱です。財務状況は健全で、自己資本比率は47.7%と安定しています。株主還元のため、増配が予定されており、株主への還元意識が高いです。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は7,997億円、営業利益は694億円です。過去数年間の売上は堅調に推移しており、2025年には売上高8,800億円、営業利益920億円が予測されています。現在の時価総額は1兆1,381億円、総資産は7,564億円です。

4. 現在の株価

現在の株価は3,000円から4,000円の範囲で推移しており、時価総額は1兆1,381億円です。総資産は7,564億円、自己資本は3,611億円、自己資本比率は47.7%です。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは944億円、投資キャッシュフローは-214億円、財務キャッシュフローは-360億円です。現金及び現金同等物は1,470億円で、十分な流動性を確保しています。積極的な設備投資と安定した営業キャッシュフローが特徴です。

6. 配当性向

フジクラは配当金を増やしており、2024年3月期は32.5円の配当が行われました。今後も同水準の配当が見込まれ、安定した配当政策が維持される予定です。株主還元への姿勢は高く評価されます。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    情報通信と自動車分野の成長が業績に寄与し、堅調な財務基盤を持っています。

  • 株価の安定性: 17/20
    市場の需要や技術革新に左右されるものの、全体的に安定しています。

  • 成長性: 19/20
    データセンターや生成AI関連の需要拡大により、今後の成長が期待されます。

  • 業界地位と競争力: 18/20
    世界有数のFPC技術とデータセンター市場での競争力を維持しています。

  • 配当性向と株主還元: 17/20
    配当金の増加と株主還元に積極的で、安定した配当政策を続けています。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 89点
フジクラは情報通信とエレクトロニクス分野での成長を背景に、安定した業績を上げており、堅実な財務基盤を持つ企業です。株主還元の姿勢も評価され、長期的な投資先として魅力的です。

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