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大日本印刷(7912) 86点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

大日本印刷株式会社(DNP)は1894年に設立され、1949年に上場しました。 伝統的な印刷業に加え、電子部材や包装材、デジタル販促、情報事業など多角的に展開しています。主な事業セグメントは、スマートコミュニケーション(売上比率50%、利益率4%)、ライフ&ヘルスケア(売上比率33%、利益率3%)、エレクトロニクス(売上比率17%、利益率25%)です。特にエレクトロニクス事業が成長分野として注目されています。長期的な安定成長が期待され、株式投資の観点からも魅力的です。

2. 安定した成長の有無

財務状況は健全で、自己資本比率60.4%と安定した財務基盤を持っています。株主還元にも積極的で、配当金は安定しています。過去数年間、売上は堅調に推移しており、エレクトロニクス分野や包装材の成長が全体を支えています。今後も持続的な成長が期待されます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は1兆4,248億円、営業利益は754億円でした。過去数年間での成長率は安定しており、2025年3月期には売上高1兆4,550億円、営業利益800億円を見込んでいます。時価総額は約1兆3,618億円、総資産は約1兆9,480億円です。

4. 現在の株価

時価総額は約1兆3,618億円、総資産は1兆9,480億円、自己資本は約1兆1,776億円です。自己資本比率は60.4%と安定しており、2024年8月時点での株価は約5,016円です。株価は安定して推移しており、今後も成長が期待されます。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは725億円、投資キャッシュフローは183億円、財務キャッシュフローは-1,186億円です。現金及び現金同等物は2,345億円で、流動性が高く、健全なキャッシュフロー状況が維持されています。

6. 配当性向

配当金は安定しており、2024年3月期も32円の配当が支払われました。2025年3月期も同様に32円の配当が見込まれています。株主還元の姿勢は強く、安定した配当政策が続いています。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 17/20
    売上高と利益は安定しており、自己資本比率も高く、財務健全性が高いです。

  • 株価の安定性: 16/20
    株価は安定しており、長期投資に適した企業といえます。

  • 成長性: 18/20
    エレクトロニクスや包装材などの成長分野に期待が持てます。

  • 業界地位と競争力: 17/20
    印刷業界で強固な地位を持ちつつ、多角化による競争力を維持しています。

  • 配当性向と株主還元: 18/20
    安定した配当政策が続いており、株主還元に対する姿勢が評価されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 86点
大日本印刷は、堅実な業績と財務基盤を持ち、成長分野での拡大も期待される企業です。配当も安定しており、長期的な投資対象として魅力があります。

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