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KDDI(9433) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

KDDI株式会社は1984年に設立され、1993年に上場しました。主な事業は総合通信で、携帯通信と光回線サービスを提供しています。最近では、金融やその他の非通信事業を強化し、ライフデザイン企業への転換を図っています。主な事業セグメントとして、パーソナル事業が売上の81%(利益率16%)、ビジネス事業が18%(利益率17%)を占めています。KDDIは、顧客単価の向上や法人向けDXの好調により、安定した収益基盤を維持しています。

株購入における総合評価(300文字以内)

KDDIは、通信事業における安定した収益基盤と新規事業領域への拡大を進めており、特に金融サービスの成長が期待されています。5Gインフラの充実と法人向けのDX推進が中長期的な成長を支える要因です。株主還元に対しても積極的で、配当金の安定した増加傾向も評価されています。時価総額も大きく、通信業界でのトップ3の地位を維持しており、安定した成長と収益性から、長期的な投資対象としても魅力的です。

2. 安定した成長の有無

KDDIは財務の健全性が高く、自己資本比率は33.7%と堅調です。売上と利益の成長も安定しており、特に金融事業や法人向けDXの伸びが顕著です。株主還元も積極的で、配当性向の上昇が見られ、株主への還元意識が高い企業です。安定成長が期待できる企業と言えます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は5兆7540億円、営業利益は9615億円で、前年同期比でわずかな増加が見られます。2025年3月期はさらに増収増益が予想され、売上高は5兆8000億円、営業利益は1兆1100億円の見通しです。時価総額は10.5兆円で、総資産は15兆6360億円に達しています。

4. 現在の株価

現在の株価は約4622円で、時価総額は約10.5兆円です。総資産は15兆6360億円、自己資本は5兆2722億円であり、自己資本比率は33.7%と安定しています。このため、財務的にも強固な基盤を持つ企業です。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは1兆7064億円と堅調であり、投資キャッシュフローは-8324億円となっています。財務キャッシュフローは-4764億円で、健全な資本運用がされています。現金及び現金同等物は8872億円と充実しています。

6. 配当性向

KDDIの過去の配当実績では、22年3月期の125円から24年3月期の140円へと増加しています。今後も増配が予想されており、2025年3月期には145円、2026年3月期には150円が見込まれています。配当性向は安定しており、株主への還元に積極的な姿勢が見られます。

7. 評価ポイント(各20点満点)

  • 業績と財務(18点)
    安定した収益と健全な財務状況を持つ。法人DXや金融事業の成長が期待できる。

  • 株価の安定性(17点)
    株価は通信業界のリーダーとして安定しており、大幅な変動リスクは低い。

  • 成長性(16点)
    通信事業の安定性に加え、非通信分野の成長が期待されるが、急成長は難しい。

  • 業界地位と競争力(18点)
    通信業界では国内トップクラスの地位を維持しており、強固な競争力を持つ。

  • 配当性向と株主還元(19点)
    配当金の増加が続いており、株主還元に積極的な姿勢が評価される。

8. 総合評価(100点満点中)

88点
KDDIは安定した成長性と財務健全性を持ち、株主還元にも積極的な企業です。成長性にやや限界があるものの、長期的に安定したリターンを求める投資家には魅力的です。

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