塩野義製薬(4507) 90点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
塩野義製薬は1919年に設立され、1949年に上場しました。主力事業は医薬品製造で、特に抗HIV薬や感染症治療薬に強みを持ちます。国内外で展開しており、海外売上比率は62%を占めます。抗HIV薬「ドウベイト」が成長しており、さらにコロナ治療薬「ゾコーバ」の市場拡大も進んでいます。積極的な研究開発を続けており、長期的な成長が期待されるため、株式投資には成長性と安定性のバランスが取れた選択肢です。
2. 安定した成長の有無
財務状況は健全で、自己資本比率は87.9%と非常に高く、資本面での安定性が高いです。株主還元としては、2023年3月期に連続増配を行っており、株主に対する還元意識も強いです。売上と利益の成長は安定しており、特に抗HIV薬を中心とした事業の伸びが期待されています。
3. 直近の売上高、営業利益
2024年3月期の売上高は4,350億円、営業利益は1,533億円であり、過去数年間の成長率は堅調です。2025年3月期にはさらに成長が見込まれており、売上高は4,550億円、営業利益は1,600億円の予測です。時価総額は約1.95兆円、総資産は約1.45兆円です。
4. 現在の株価
2024年8月時点での株価は5,834円から8,137円の範囲で推移しています。時価総額は約1.95兆円であり、総資産は1.45兆円です。自己資本比率は87.9%と高水準であり、財務面での安定性は非常に高いです。
5. キャッシュフロー、現金
営業キャッシュフローは1,542億円と強い状況で、積極的な研究開発や投資にも十分対応可能です。投資キャッシュフローは59億円のプラスであり、財務キャッシュフローはマイナス1,268億円となっていますが、現金及び現金同等物は3,580億円と豊富にあります。
6. 配当性向
過去の配当実績では2023年3月期に135円の配当があり、2024年3月期は160円、2025年3月期には172円の配当が予測されています。連続増配が続いており、今後も株主還元への取り組みが強化される見込みです。
7. 採点と解説
業績と財務: 18/20
売上と利益は堅調に推移しており、自己資本比率も高いことから、財務面での健全性が評価されます。株価の安定性: 17/20
株価は安定しており、大きな下落リスクは少ないと見られます。長期的な投資にも適しています。成長性: 18/20
抗HIV薬やコロナ治療薬が成長しており、今後も持続的な成長が期待されます。業界地位と競争力: 19/20
医薬品業界で国内外ともに強い地位を築いており、特に抗HIV薬の競争力は高いです。配当性向と株主還元: 18/20
連続増配が続いており、株主還元意識が高いです。今後も増配が期待されます。
8. 総合評価(100点満点中)
総合評価: 90点
塩野義製薬は、堅調な成長性、強固な財務基盤、株主還元への積極的な姿勢が評価されます。医薬品業界においても強い競争力を持ち、長期的な投資先として魅力的です。