見出し画像

エーザイ(4523) 83点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

エーザイは、1941年に設立され、1961年に上場しました。神経系およびがん領域に強みを持つ医薬品メーカーで、認知症薬や抗がん薬の開発で国際協業を推進しています。特に、認知症薬「レケンビ」と抗がん薬「レンビマ」は米国市場での販売が伸びており、売上の69%が海外事業によるものです。業績はやや停滞していますが、今後の新薬開発と既存薬の成長に期待でき、株購入を検討する価値があります。

2. 安定した成長の有無

エーザイの財務状況は健全で、自己資本比率が63.1%と高く安定しています。株主還元も安定しており、1株当たり160円の配当が連続して支払われています。成長性はやや横ばい傾向ですが、認知症薬や抗がん薬のグローバル展開が今後の成長を支えると期待されます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は7,418億円、営業利益は534億円でした。過去数年間の成長率は横ばいで、売上高は大きな変動はありませんが、今後の認知症薬の拡大が期待されます。2025年3月期の予想売上高は7,540億円、営業利益は535億円と見込まれています。

4. 現在の株価

2024年8月時点での株価は4,986円から7,818円の範囲で推移しており、時価総額は約1.79兆円です。総資産は1.42兆円、自己資本比率は63.1%であり、財務の安定性が評価されています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは559億円で、投資キャッシュフローは-253億円、財務キャッシュフローは-227億円です。現金および現金同等物は3,046億円を保有しており、資金繰りには余裕があります。

6. 配当性向

過去数年間、1株当たり160円の配当を維持しており、2024年も同水準の配当が見込まれています。今後も安定した配当が期待できるため、株主還元の面では非常に魅力的です。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 16/20
    売上高は横ばい傾向だが、財務状況は健全で安定しています。

  • 株価の安定性: 15/20
    株価は一定の変動がありますが、長期的に安定したパフォーマンスが期待できます。

  • 成長性: 16/20
    認知症薬「レケンビ」の成長に期待される一方で、既存薬の競争が激しく、成長はやや鈍化しています。

  • 業界地位と競争力: 18/20
    抗がん薬や認知症薬の国際市場での競争力は高く、業界内でのポジションは非常に強固です。

  • 配当性向と株主還元: 18/20
    安定した配当政策が続いており、株主還元に積極的な姿勢が評価できます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 83点
エーザイは、安定した財務状況と配当政策を持ち、認知症薬や抗がん薬の成長が期待される企業です。成長性にはやや不安があるものの、長期投資として安定したリターンが見込める銘柄と言えるでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?