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カシオ計算機(6952) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

カシオ計算機は1957年6月に設立され、1970年9月に上場しました。主な事業内容は電卓、腕時計、電子辞書などで、特に腕時計は高いシェアを誇ります。主要事業セグメントは、時計が62%、コンシューマー製品が31%、システムが5%を占めています。最近は、電子ピアノなど一部で赤字が続くものの、腕時計は中国市場での低迷を乗り越え、北米市場でのEC強化が奏功しています。株購入においては、腕時計『Gショック』の新興国市場での拡大が期待され、安定した配当と成長が見込まれるため、長期投資の観点から魅力的です。

2. 安定した成長の有無

カシオ計算機の財務状況は良好で、自己資本比率は65.8%と高く、健全な資本構成を維持しています。株主還元については、過去5年間にわたり安定した配当を実施しており、2024年度の配当金も22.5円と予想されています。売上高は徐々に成長しており、特に腕時計や新商品が貢献しています。全体として安定した成長が期待される企業です。

3. 直近の売上高、営業利益

直近の売上高は268,828百万円、営業利益は14,208百万円です。過去数年間の成長率は横ばい傾向にありますが、今後の予測として2025年度には275,000百万円の売上を見込んでいます。現在の株価は約1,200円、時価総額は2,823億円、総資産は353,197百万円、自己資本は232,433百万円です。

4. 現在の株価

現在の株価は約1,200円です。時価総額は2,823億円で、総資産は353,197百万円、自己資本は232,433百万円となっています。この財務状況は安定しており、企業の成長に対する期待感を反映しています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは305百万円、投資キャッシュフローは-2百万円、財務キャッシュフローは-218百万円です。現金及び現金同等物は1,446百万円で、流動性は良好ですが、財務キャッシュフローの赤字が懸念材料です。

6. 配当性向

カシオ計算機は過去5年間、安定した配当を実施しており、2024年度の配当予測は22.5円です。配当性向は安定しており、今後も株主還元に注力する姿勢が期待されます。安定した配当は長期投資家にとって魅力的です。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 16/20
    売上は堅調だが、利益率の改善が求められる。

  • 株価の安定性: 18/20
    株価は安定しており、過去の高値を維持。

  • 成長性: 17/20
    新商品や市場拡大により成長が期待される。

  • 業界地位と競争力: 18/20
    腕時計市場での強いブランド力がある。

  • 配当性向と株主還元: 19/20
    安定した配当政策が評価されている。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 88点
カシオ計算機は安定した財務基盤と高い自己資本比率を持ち、株主還元にも積極的です。市場環境が厳しい中でも競争力を維持しつつ成長を目指す姿勢が評価され、長期的な投資先として魅力的な企業です。

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