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リコー(7752) 85点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

株式会社リコーは1936年に設立され、1949年に上場しました。事務機器分野では国内首位級のシェアを持ち、複合機や商業印刷機を主力に、ITサービス分野にも注力しています。主要事業は、デジタルソリューション事業(売上比率79%、利益率2%)、グラフィックコミュニケーション事業(11%、6%)、インダストリアルソリューション事業(5%、0%)などです。総合評価としては、DX化やITサービスの成長により、今後も堅実な成長が期待できる企業です。

2. 安定した成長の有無

リコーは安定した財務基盤を持ち、自己資本比率は46%と健全です。株主還元にも積極的で、連続増配を行っています。売上高は着実に伸びており、ITサービスやDX化の需要により、今後も成長が期待されます。一方で、構造改革費用が発生しており、その影響を注視する必要があります。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年度の売上高は2兆3,489億円、営業利益は620億円です。過去数年間で売上高は増加傾向にありますが、営業利益は一時減少したものの、今後の回復が期待されています。2025年度には、売上高2兆5,000億円、営業利益700億円が予測されています。時価総額は8,899億円、総資産は2兆3,296億円です。

4. 現在の株価

リコーの時価総額は8,899億円、総資産は2兆3,296億円、自己資本は1兆707億円です。2024年8月の株価は最高1,497円、最低1,070円の範囲で推移しています。株価は業績回復とともに上昇が見込まれていますが、短期的な変動もあります。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは1,256億円と堅調ですが、投資キャッシュフローは-978億円で、積極的な設備投資や研究開発に取り組んでいます。財務キャッシュフローは-829億円です。現金及び現金同等物は1,696億円と、十分な流動性を保持しています。

6. 配当性向

リコーは安定した配当を実施しており、2024年度には年間36円の配当が予定されています。2025年度も増配が見込まれ、年間38円が予測されています。株主還元にも積極的で、今後も持続的な配当が期待されます。

7. 採点と理由

  • 業績と財務(20点中17点)
    売上高の増加と健全な財務体質が評価されますが、構造改革の影響が一時的にマイナス要因となっています。

  • 株価の安定性(20点中15点)
    業績回復とともに株価は安定しつつありますが、短期的な変動があるため注意が必要です。

  • 成長性(20点中18点)
    DX化やITサービスの需要により、今後も成長が期待されます。

  • 業界地位と競争力(20点中18点)
    事務機器市場では国内トップクラスの地位を維持し、ITサービス分野でも成長が見込まれます。

  • 配当性向と株主還元(20点中17点)
    安定した配当と増配傾向が評価されます。

8. 総合評価(100点満点中85点)

リコーは安定した財務基盤を持ち、成長余地のある事業領域に注力しているため、長期的な投資先として魅力的です。今後の構造改革効果と業績回復に期待が持てます。

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