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TOTO(5332) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

TOTOは1917年に設立され、1949年に上場しました。主な事業は衛生陶器や住宅設備機器の製造で、国内市場シェアは約6割を占めています。特にウォシュレットの世界的な展開で注目されています。事業セグメントは、国内グローバル住設が67%、海外グローバル住設が27%、新領域が5%を占め、国内リフォーム市場と海外展開に力を入れています。長期的には安定した需要が見込まれ、堅実な企業で投資先としても魅力的です。

2. 安定した成長の有無

TOTOは健全な財務状況を維持しており、自己資本比率は65.4%と高水準です。国内リフォーム市場の安定した需要に加え、海外市場、とくに米州におけるウォシュレットの成長が寄与しています。株主還元も積極的で、安定した配当を継続しており、成長性は堅実です。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は7,023億円、営業利益は427億円となり、前年同期比で微減ですが安定しています。今後は7500億円を見込んでおり、営業利益も増加傾向です。時価総額は8,606億円、総資産は7,820億円です。

4. 現在の株価

時価総額は8,606億円、総資産は7,820億円、自己資本は5,112億円です。株価は2024年8月に4,122円から4,892円で推移しており、国内外の安定した需要を反映した堅調な動きが見られます。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは763億円、投資キャッシュフローは-537億円と、積極的な設備投資を続けています。財務キャッシュフローは-189億円で、財務体質も安定しています。現金及び現金同等物は1,026億円を保有しています。

6. 配当性向

2023年度の配当は1株あたり100円で、今後もこの水準を維持する見込みです。安定した配当を継続しており、株主還元に対する積極的な姿勢が見られます。将来的にも配当性向は安定する見通しです。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    売上と利益は安定しており、国内外の需要も堅調です。財務状況も健全で、リスクが少ないです。

  • 株価の安定性: 17/20
    株価は安定して推移しており、特にリフォーム市場やウォシュレットの需要に支えられています。

  • 成長性: 16/20
    海外市場、特に米州でのウォシュレットの成長が期待される一方で、成熟市場での成長率はやや低めです。

  • 業界地位と競争力: 19/20
    国内外で圧倒的なシェアを誇り、特にウォシュレットでは市場リーダーとしての地位を確立しています。

  • 配当性向と株主還元: 18/20
    安定した配当を維持しており、長期的に株主還元にも注力しています。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 88点
TOTOは国内外で強固な市場地位を持ち、特にウォシュレットなどの製品で高い競争力を発揮しています。安定した財務状況と堅実な成長が見込まれ、長期的な投資先として魅力的です。

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