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クレディセゾン(8253) 86点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

クレディセゾンは1951年に設立され、1963年に上場した流通系カード大手です。主な事業はペイメント(売上比率56%、利益率8%)、リース(売上比率3%、利益率35%)、ファイナンス(売上比率14%、利益率48%)、不動産(売上比率13%、利益率69%)、エンタメ事業(売上比率8%、利益率17%)で、インドの金融事業も拡大しています。株購入における総合評価として、安定したペイメント事業に加え、海外展開が進んでいることから、成長の可能性が大きい企業といえます。

2. 安定した成長の有無

財務状況は自己資本比率15.9%と安定しており、株主還元も積極的で、配当金は年々増加しています。売上と利益は堅調であり、特にインド市場への投資が成長を促進しています。今後もリボ残高の増加や、提携先の拡大による成長が期待されます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は4,203億円、営業利益は559億円で増収増益を達成しています。過去数年間の成長率は堅調で、2025年3月期には売上高4,700億円、営業利益610億円が予測されています。時価総額は約5,841億円、総資産は4兆4,258億円です。

4. 現在の株価

クレディセゾンの2024年8月時点の時価総額は約5,841億円、総資産は4兆4,258億円、自己資本は7,045億円です。株価は2,550.5円から3,566円の範囲で推移しており、比較的安定しています。

5. キャッシュフロー、現金

2024年6月時点の営業キャッシュフローは-2,134億円とマイナスですが、積極的な投資が続けられています。投資キャッシュフローは-857億円、財務キャッシュフローは2,466億円と資金調達が進んでおり、現金及び現金同等物は1,087億円です。

6. 配当性向

配当金は過去5年間で増加しており、2024年3月期には105円の配当が実施されました。2025年3月期には105~110円の配当が予測されています。安定した配当政策が評価され、今後も株主還元が期待されます。

7. 採点と理由

  • 業績と財務(17/20): 収益は安定しており、海外事業の拡大が成長を支えています。財務も健全です。

  • 株価の安定性(16/20): 株価は比較的安定していますが、経済の変動に影響を受ける可能性があります。

  • 成長性(18/20): 海外市場への進出とペイメント事業の拡大により、今後も成長が期待されます。

  • 業界地位と競争力(17/20): 国内外で強力な市場シェアを持ち、特にインド市場での成長が顕著です。

  • 配当性向と株主還元(18/20): 配当金は安定して増加しており、株主還元に対して積極的な姿勢が評価されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 86点
クレディセゾンは安定した収益基盤と海外展開による成長余地を持ち、配当政策も安定しています。長期的な投資に適した企業といえます。

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