TDK(6762) 88点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
TDK株式会社は1935年に設立され、1961年に東京証券取引所に上場しました。主な事業は電子部品で、受動部品、センサー、磁気応用製品、エナジー応用製品を中心としています。主要セグメントの売上比率は、受動部品が27%、センサー製品が9%、磁気応用製品が9%、エナジー応用製品が53%です。利益率はエナジー応用製品が最も高く17%です。自動車関連とスマートフォン向け二次電池が成長を牽引し、技術革新も進行中で、競争力を強化しています。
株購入における総合評価
安定した成長を見せ、特にエナジー応用製品の拡大が注目されています。高い技術力と海外市場でのシェアの拡大が期待できる点で、長期投資にも適した企業といえます。
2. 安定した成長の有無
財務状況は堅実で、自己資本比率は50.6%と健全です。ROEは7.9%、ROAは3.7%で、効率的な資本運用が行われています。株主還元としては、増配を続けており、配当性向も安定している点が評価できます。売上と利益は継続的に増加傾向にあり、特にエナジー応用製品が成長を支えています。
3. 直近の売上高、営業利益
2024年度の売上高は2兆1,038億円、営業利益は1,728億円です。過去数年間の成長率は安定しており、今後も増収増益が見込まれています。特に自動車関連とデータセンター向け製品の需要が成長を後押ししています。時価総額は約3兆7,450億円で、総資産は3兆6,833億円に達します。
4. 現在の株価
現在の時価総額は約3兆7,450億円です。総資産は3兆6,833億円、自己資本は1兆8,641億円で、自己資本比率は50.6%です。このことから、資本構成は健全であり、財務リスクは低いと評価できます。
5. キャッシュフロー、現金
営業キャッシュフローは4,470億円と安定しており、投資キャッシュフローは-2,165億円、財務キャッシュフローは-1,463億円です。現金及び現金同等物は6,499億円で、資金面での安定性が高いことがうかがえます。
6. 配当性向
過去の配当は安定して増加傾向にあり、2024年度には1株あたり58円の配当を実施しています。今後の配当も増加が見込まれ、株主への還元姿勢が強い企業です。
7. 各ポイントでの評価(各20点満点)
業績と財務 (18/20)
安定した増収増益と健全な財務基盤が評価されます。株価の安定性 (16/20)
株価は長期的に上昇傾向にあり、安定性が見られますが、一部ボラティリティがあります。成長性 (17/20)
エナジー応用製品やデータセンター向け製品が成長を牽引しており、今後の展開も期待されます。業界地位と競争力 (19/20)
業界内での地位は高く、特に二次電池とエレクトロニクス分野での技術優位性が目立ちます。配当性向と株主還元 (18/20)
連続増配を実施し、株主還元に積極的な姿勢が評価されます。
8. 総合評価(100点満点中)
88点/100点
安定した財務基盤と成長性、高い技術力が評価されます。今後も持続的な成長が期待できる企業です。