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豊田通商(8015) 91点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

豊田通商は、1948年に設立され、1961年に上場した総合商社です。トヨタ自動車系列であり、自動車関連事業が全体の営業利益の約70%を占めています。主要事業セグメントは金属(売上比率28%)、グローバル物流(12%)、モビリティ(10%)、機械エネルギー(8%)、化学エレクトロニクス(21%)、アフリカ事業(15%)などで、多角的なビジネス展開を行っています。再生可能エネルギーやグリーン水素事業にも注力し、脱炭素分野での成長が期待されます。

2. 安定した成長の有無

豊田通商は、ROEが15.1%、ROAが4.7%と、財務指標が非常に健全です。近年は連続増配を実施しており、株主還元にも積極的です。また、自動車関連事業の好調に加え、アフリカや再生可能エネルギー関連の成長が見込まれており、安定した成長が期待されます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は10兆1,889億円、営業利益は4,416億円で、前年に比べ堅調な成長を遂げています。今後の見通しとして、2025年3月期には売上高が10兆5,000億円、営業利益が5,000億円と予測されています。時価総額は約2兆8,285億円、総資産は約7兆3,380億円です。

4. 現在の株価

2024年9月時点での時価総額は約2兆8,285億円で、総資産は7兆3,380億円、自己資本比率は35.1%と非常に健全な財務状況を維持しています。株価は年間を通じて変動しており、現在は安定傾向にあります。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは5,421億円と強力であり、投資キャッシュフローはマイナス2,195億円、財務キャッシュフローはマイナス2,632億円です。成長分野への投資を継続しており、現金および現金同等物は8,787億円と十分なキャッシュリザーブを保有しています。

6. 配当性向

豊田通商は、過去数年間で連続増配を実施しており、2024年3月期には155円の配当を行いました。2025年3月期には配当金をさらに増額し、100~110円の予測がされています。配当性向は安定しており、株主還元に積極的な姿勢を示しています。

7. 評価項目(各20点満点)

  • 業績と財務(19/20)
    豊田通商は、堅実な成長を遂げており、財務状況も健全で、収益力も高いです。今後も安定した成長が期待されます。

  • 株価の安定性(17/20)
    株価は一定の変動を見せるものの、長期的な視点では安定しています。特に自動車関連事業の好調が株価を支えています。

  • 成長性(18/20)
    再生可能エネルギーやグリーン水素、アフリカ事業の成長ポテンシャルが高く、今後も成長余地があります。

  • 業界地位と競争力(19/20)
    トヨタ系列の商社として、業界内での強い競争力を誇り、特に自動車関連事業での優位性が高いです。

  • 配当性向と株主還元(18/20)
    連続増配を実施しており、株主還元に非常に積極的です。今後も増配が期待されます。

8. 総合評価(100点満点中)

91点
豊田通商は、業績の安定性、成長性、株主還元のバランスが非常に良く、長期投資に適した企業と評価されます。

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