ディスコ(6146) 94点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
(株)ディスコは、1940年に設立され、1989年に上場した企業で、主に半導体や電子部品向けの切断・研削・研磨装置を提供している。特に装置と消耗品であるダイヤ砥石を2本柱としており、これにより世界首位の地位を占めている。主要事業セグメントとしては「精密加工システム」があり、全売上の100%を占めており、海外売上比率は88%と非常に高い。事業の成長性や市場シェアの高さが特徴であり、業界をリードしていることから、株購入においても魅力的な選択肢となる。
2. 安定した成長の有無
ディスコは堅実な財務状況を持ち、自己資本比率は72.6%と非常に健全である。株主還元にも積極的で、増配傾向が続いており、成長余力がある。売上は24年度に307,554百万円、営業利益は121,490百万円で、特にAI向けの半導体需要により成長が期待されている。今後もパワー半導体やAI関連市場の拡大により、安定した成長が見込まれる。
3. 直近の売上高、営業利益
過去数年間、ディスコは着実に成長しており、24年度の売上高は307,554百万円、営業利益は121,490百万円と最高益を記録した。今後はAI半導体や後工程向けの需要がさらに増加し、25年度には売上高390,000百万円、営業利益165,000百万円とさらなる成長が予測されている。時価総額は約4.6兆円、総資産は558,927百万円である。
4. 現在の株価
ディスコの時価総額は約46,116億円であり、総資産は558,927百万円、自己資本は405,716百万円に達している。自己資本比率は72.6%と高く、財務基盤も非常に強固である。これにより株価の安定性が高く、長期的な投資先としても魅力的である。
5. キャッシュフロー、現金
営業キャッシュフローは975億円と力強い。投資キャッシュフローは-164億円であり、設備投資や研究開発への積極的な投資が見られる。一方、財務キャッシュフローは-309億円であり、配当支払いなどが主な要因。現金及び現金同等物は2,154億円で、資金の余裕があり、将来の成長にも対応できる。
6. 配当性向
配当金の実績では、23年度に634円、24年度には307円の予想となっている。今後の配当予測としては、25年度には510円まで増加が見込まれており、株主還元策が強化される見通しがある。配当性向も安定しており、長期的な配当収入も期待できる。
7. 採点
業績と財務(20点中19点)
強固な財務基盤と着実な成長が評価できる。株価の安定性(20点中18点)
高い自己資本比率と市場シェアの維持が安定性に寄与している。成長性(20点中19点)
AI半導体需要の拡大と新規投資が成長を後押ししている。業界地位と競争力(20点中20点)
半導体業界での圧倒的なシェアと技術力が評価される。配当性向と株主還元(20点中18点)
配当性向の増加傾向と安定した株主還元が評価ポイント。
8. 総合評価(100点満点中94点)
ディスコは、安定した財務状況と確固たる業界地位を持ち、今後も成長が期待される優良企業である。高い成長性と株主還元策の充実から、長期的な投資先として非常に魅力的だと評価できる。