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東急不動産ホールディングス(3289) 86点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

東急不動産ホールディングスは2013年に設立・上場された総合不動産会社です。主な事業は都市開発(33%の売上比率、利益率15%)、管理運営(32%の売上比率、利益率6%)、不動産流通(25%の売上比率、利益率13%)および戦略投資(10%の売上比率、利益率14%)です。再エネやリゾート開発にも力を入れており、多様な事業ポートフォリオを持っています。株式購入においては、安定した収益基盤と成長が見込まれる渋谷再開発が魅力です。

2. 安定した成長の有無

東急不動産は財務状況が健全で、自己資本比率は26.1%と安定しています。株主還元も積極的であり、配当は連続して増加しています。渋谷を中心とした再開発プロジェクトが売上を押し上げており、今後も収益の拡大が見込まれます。売上・利益ともに堅調な成長を示しています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は1兆1,030億円、営業利益は1,202億円でした。過去数年間で売上は堅調に増加しており、2025年3月期の予測では売上高は1兆1,300億円、営業利益は1,300億円とされています。時価総額は約7,450億円、総資産は2兆9,436億円です。

4. 現在の株価

2024年8月時点の株価は822.9円から1,266.5円の範囲で推移しています。時価総額は約7,450億円です。総資産は2兆9,436億円、自己資本は7,692億円で、自己資本比率は26.1%です。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは1,564億円、投資キャッシュフローは-1,781億円、財務キャッシュフローは977億円です。現金及び現金同等物は2,462億円で、投資に積極的でありながらも十分な現金を保持しています。

6. 配当性向

配当金は増加傾向にあり、2024年3月期は17円、2025年3月期は32円が予測されています。配当性向も安定しており、株主還元に対する姿勢は非常に評価できます。

7. 採点

  • 業績と財務(20点中18点)
    売上、利益ともに安定して成長しており、財務状況も健全です。

  • 株価の安定性(20点中16点)
    渋谷再開発などの大型プロジェクトに支えられ、株価は安定していますが、市場の変動に対する影響が懸念されます。

  • 成長性(20点中17点)
    渋谷を中心とした再開発事業や新規マンションの高単価案件により、今後も成長が見込まれます。

  • 業界地位と競争力(20点中18点)
    東急グループの一員として、渋谷などの都市開発で強力な競争力を持っています。

  • 配当性向と株主還元(20点中17点)
    増配を継続しており、安定した株主還元が評価できます。

8. 総合評価(100点満点中86点)

東急不動産は、都市開発を中心に成長を続けており、安定した財務基盤と配当政策が魅力的です。大型プロジェクトの成功が今後の株価と成長をさらに押し上げる可能性が高く、長期的な投資先として有望です。

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