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花王(4452) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

花王は1940年に設立され、1949年に上場した日本を代表するトイレタリー企業です。主要事業として、ハイジーン&リビングケア、ヘルス&ビューティケア、化粧品、ケミカルを手掛けています。売上比率はハイジーン&リビングケアが33%、ヘルス&ビューティケアが25%、化粧品が15%、ケミカルが23%で、特に生活用品と化粧品での国内市場で強みを発揮しています。総合評価として、安定したブランド力と国内外での市場展開により、長期的な成長が期待される企業です。

2. 安定した成長の有無

花王は財務状況が安定しており、自己資本比率57.1%と堅実な経営を行っています。株主還元も積極的で、配当金は連続増配傾向にあり、安定的な配当を実施しています。売上と利益の成長性に関しては、中国市場での停滞が一時的に見られましたが、国内の洗剤事業やケミカル事業が好調であり、長期的な成長が見込まれます。

3. 直近の売上高、営業利益

2023年12月期の売上高は1兆5,326億円、営業利益は600億円であり、前年に比べてやや低下していますが、2024年12月期には売上高1兆6,000億円、営業利益1,400億円と回復が予想されています。時価総額は約3兆540億円、総資産は約1兆8,478億円です。長期的には利益回復が期待される状況です。

4. 現在の株価

2024年8月時点での株価は5,458円から7,064円の範囲で推移しています。時価総額は約3兆540億円で、総資産は約1兆8,478億円、自己資本比率は57.1%です。株価は国内外の市場動向に影響されやすいものの、安定した収益基盤を持っています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは2,024億円と強固で、投資キャッシュフローは-1,093億円となっています。財務キャッシュフローは-799億円で、現金及び現金同等物は2,916億円と十分な流動性があります。積極的な設備投資と安定的なキャッシュフローにより、事業の拡大が期待できます。

6. 配当性向

花王は配当性向が高く、過去の配当実績も堅調です。2024年12月期の予想配当は1株あたり152円で、安定的な増配傾向が続いています。2025年12月期にはさらに配当が増加する見通しで、株主還元に対する積極的な姿勢が評価されています。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    花王は堅実な経営基盤と安定した財務状況を維持しており、国内市場での強みが評価されます。

  • 株価の安定性: 16/20
    株価は国内外の市場動向に影響されやすいものの、長期的には安定しています。

  • 成長性: 17/20
    国内外での事業展開が進み、特にケミカルやビューティケア分野での成長が期待されます。

  • 業界地位と競争力: 19/20
    花王はトイレタリー市場での国内トップシェアを誇り、業界内での競争力が高いです。

  • 配当性向と株主還元: 18/20
    増配を続けており、株主還元に対する姿勢が非常に高く評価されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 88点
花王は国内外で安定した事業展開を行っており、財務的にも健全です。特に株主還元に積極的で、長期的な投資先として魅力的な企業です。

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