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三井不動産(8801) 90点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

三井不動産は1941年に設立され、1949年に上場しました。日本の総合不動産企業として、ビル賃貸、マンション分譲、非保有不動産事業を展開しています。主な事業セグメントの売上比率は、賃貸が34%、分譲が26%、マネジメントが19%、施設営業が8%です。賃貸事業は高い利益率を誇り、分譲マンションの売れ行きも好調です。特に東京の再開発プロジェクトや海外での投資が成長を支えています。総合評価としては、安定した成長と強い財務基盤を持つ企業です。

2. 安定した成長の有無

三井不動産は、自己資本比率32.4%、ROE7.5%と健全な財務状況を維持しています。株主還元にも積極的で、2024年には配当金が大幅に増加し、49円に達しました。売上と利益は安定的に成長しており、特に賃貸事業とマンション分譲の好調が持続的な成長を支えています。また、データセンター開発など新規事業領域の拡大も今後の成長を見込めます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は2,383,289百万円、営業利益は339,690百万円となっており、過去数年間の成長率は順調です。将来の予測としては、2025年3月期の売上高は2,600,000百万円、営業利益は340,000百万円が見込まれています。時価総額は43,511億円、総資産は9兆7374億円と、規模は国内最大級です。

4. 現在の株価

三井不動産の時価総額は43,511億円、総資産は9兆7374億円、自己資本は3兆1532億円です。株価は2024年8月に最安値1240円を記録しましたが、賃貸事業の好調を背景に、回復基調にあります。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは2,416億円と強力で、投資キャッシュフローは-2,869億円、財務キャッシュフローは599億円です。現金及び現金同等物は1,792億円に達しており、今後の投資や配当への資金も潤沢です。特にデータセンターや再開発プロジェクトへの積極的な投資が進んでいます。

6. 配当性向

過去の配当実績として、2023年3月期の配当は32円、2024年3月期は49円に増加しており、連続増配が続いています。2025年3月期の予測では、配当金は30円〜34円が見込まれており、今後も安定した株主還元が期待されます。

7. 採点と理由(各20点満点)

  • 業績と財務(18/20):安定した売上成長と健全な財務状況を維持している。

  • 株価の安定性(16/20):不動産市場の動向に依存するが、事業多角化により安定性を向上。

  • 成長性(18/20):データセンターなど新事業領域に積極的に投資し、将来性が高い。

  • 業界地位と競争力(20/20):不動産業界のリーダーであり、賃貸事業で高い競争力を持つ。

  • 配当性向と株主還元(18/20):連続増配を実現しており、今後も株主還元に積極的。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価:90点
三井不動産は、日本を代表する不動産企業として、安定した成長と強固な財務基盤を持っています。業績の安定性と将来の成長性を考慮すると、長期的な投資先として魅力的な企業です。

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