協和キリン(4151) 87点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
協和キリン株式会社は1949年に設立され、同年に上場しました。キリングループに属し、医薬品やバイオテクノロジー分野に強みを持ち、特に抗体医薬品の高活性化技術に強い技術力を誇ります。主要事業は医薬品100%であり、売上の65%は海外からの収益です。抗がん剤や希少疾患向け薬品、さらに富士フイルムとの提携によるバイオ関連製品の展開が注目されています。株購入における評価は、安定した成長と確固たる医薬品市場での地位を背景に、今後も期待できる企業です。
2. 安定した成長の有無
協和キリンは、安定した財務基盤を持ち、自己資本比率は80.6%と非常に健全です。また、ROEは10.2%と高く、成長性が見込まれます。株主還元も積極的で、配当も安定して増加しています。売上と利益は、特に抗がん剤と希少疾患向け薬の拡大により、安定した成長を遂げています。
3. 直近の売上高、営業利益
2023年12月期の売上高は4,422億円、営業利益は925億円で、前年に比べて順調に成長しています。過去数年間は持続的に成長しており、2025年の予測では売上高4,990億円、営業利益950億円が期待されています。株価の時価総額は約1兆7,571億円で、総資産は1兆700億円です。
4. 現在の株価
2024年の時価総額は約1兆7,571億円、総資産は1兆700億円、自己資本は8,626億円です。株価は2024年8月時点で2,266.5円から3,264円の範囲で推移しています。自己資本比率は80.6%と非常に高く、財務の安定性が際立っています。
5. キャッシュフロー、現金
営業キャッシュフローは1,155億円、投資キャッシュフローは-203億円、財務キャッシュフローは-325億円です。現金及び現金同等物は4,030億円と潤沢で、今後の成長投資や配当の維持に余裕があります。設備投資や研究開発費用も継続的に増加しています。
6. 配当性向
協和キリンは安定した配当政策を維持しており、2023年の年間配当は56円でした。今後も配当金の増加が予想され、2025年には60円を予定しています。株主還元を重視した姿勢は、長期的な投資家にとって魅力的です。
7. 採点と解説
業績と財務: 18/20
安定した売上と利益の成長、そして健全な財務基盤が評価できます。株価の安定性: 17/20
株価は安定して推移しており、時価総額の大きさからもリスクは比較的低いといえます。成長性: 16/20
抗がん剤と希少疾患薬の成長により、今後の成長が期待されていますが、成長率はやや鈍化の兆しもあります。業界地位と競争力: 18/20
医薬品業界での競争力は高く、特にバイオ医薬品の分野で確固たる地位を築いています。配当性向と株主還元: 18/20
安定した配当政策と配当増加が続いており、株主還元は非常に優れています。
8. 総合評価(100点満点中)
総合評価: 87点
協和キリンは、安定した成長を続ける医薬品メーカーであり、特にバイオテクノロジー分野での競争力が高い企業です。財務状況も非常に健全で、株主還元も積極的であり、長期投資に適した銘柄といえるでしょう。
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