銘柄評価:三井住友トラストＨＤ(8309) 88点

1. 会社の概況と特徴（300文字以内）

三井住友トラスト・ホールディングス株式会社（8309）は、2002年2月に設立され、同年1月に上場しました。主な事業内容は、銀行業、資産運用・管理、不動産業務です。主要事業セグメントの割合は、信託業務や資産運用が中心であり、信託財産残高は国内トップです。株購入における総合評価としては、安定した業績と強固な財務基盤、積極的な株主還元策により、長期的な投資価値が高い企業です。

2. 安定した成長の有無

財務状況は健全で、自己資本比率は4.1%です。株主還元の面では、連続増配を実施しており、株主への利益還元に積極的です。売上と利益は安定しており、特に資産運用や管理手数料が好調で、安定した成長が見込まれます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は2兆4,753億円、経常利益は1,013億円です。過去数年間の成長率は堅調で、今後も安定した成長が予測されます。現在の株価は約3,680円、時価総額は2兆5,911億円、総資産は75兆8,769億円です。

4. 現在の株価

現在の株価は3,680円で、時価総額は2兆5,911億円です。総資産は75兆8,769億円、自己資本は3兆1,063億円で、自己資本比率は4.1%です。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは4,294億円、投資キャッシュフローは-2,584億円、財務キャッシュフローは-85億円、現金及び現金同等物は2兆837億円です。強力なキャッシュフロー管理を行いながら、積極的な投資を続けています。

6. 配当性向

過去の配当金は安定しており、2024年3月期の配当金は110円です。今後も配当性向の向上が予想され、株主還元に積極的な姿勢を示しています。

7. 採点と理由

業績と財務 (18/20): 安定した業績と健全な財務状況が評価されますが、自己資本比率の低さが一部懸念材料。

株価の安定性 (17/20): 株価は比較的安定しており、長期的な視点での投資先として適しています。

成長性 (16/20): 資産運用や管理手数料の好調さから成長性が期待されますが、市場環境の影響を受けやすい点が留意点。

業界地位と競争力 (19/20): 信託業務や資産運用でのトップ企業としての地位と競争力が高い。

配当性向と株主還元 (18/20): 安定した配当と積極的な株主還元策が評価されます。

8. 総合評価（100点満点中）

総合評価: 88点

三井住友トラスト・ホールディングス株式会社は、安定した業績と強固な市場ポジションを持ち、国内外での高い競争力が評価されます。特に信託業務と資産運用でのリーダーシップが強みであり、長期的な投資先として非常に魅力的です。株主還元にも積極的であり、安定した成長が期待できる企業です。