スズキ(7269) 89点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
スズキ株式会社は1920年に設立され、1949年に上場しました。国内自動車メーカーであり、特に軽自動車で強みを持ち、二輪車、マリン事業も展開しています。インド市場では4輪シェア4割弱を占め、トヨタと資本提携して小型車開発でも優位性を発揮しています。売上構成は四輪が91%、二輪が7%、マリンが2%です。スズキは、国内外でバランスの取れた成長を目指し、特にインド市場でのシェア拡大と小型車技術の革新が投資家にとって魅力的です。
2. 安定した成長の有無
スズキは安定した成長を維持しています。2024年3月期のROEは11.7%、自己資本比率は48.8%で、財務状況は堅実です。インドを中心とした海外市場の拡大に加え、EV技術やハイブリッド車の開発も進めています。株主還元として、配当性向を増加させ、継続的な増配を実施しています。
3. 直近の売上高、営業利益
2024年3月期の売上高は約5兆3,742億円、営業利益は約4,655億円と増加傾向にあります。過去数年間、持続的な成長を見せており、2025年3月期も売上高5兆7,000億円、営業利益5,100億円が予想されています。時価総額は約3兆1,934億円、総資産は約5兆9,467億円です。
4. 現在の株価
スズキの時価総額は約3兆1,934億円で、総資産は約5兆9,467億円、自己資本は約2兆9,007億円です。現在の株価は約1,783円で、年間高値は7,347円、安値は1,300円です。株価は堅調で、長期的な投資として安定しています。
5. キャッシュフロー、現金
スズキの営業キャッシュフローは約4,460億円、投資キャッシュフローはマイナス4,338億円、財務キャッシュフローはマイナス812億円です。現金及び現金同等物は約8,536億円を保有し、財務的にも安定しています。新技術や設備投資にも積極的で、今後の成長も期待できます。
6. 配当性向
スズキは安定した配当を行っており、2024年3月期には1株あたり67円の配当を実施しました。2025年3月期の配当は1株あたり36円が予定されています。今後も継続的な増配が見込まれ、株主還元にも力を入れています。
7. 各項目の採点と理由
業績と財務(20点満点中18点)
国内外の成長が堅調で、特にインド市場での強さが顕著です。財務状況も安定しています。株価の安定性(20点満点中17点)
株価は安定して推移しており、長期的な投資に向いています。成長性(20点満点中18点)
インド市場や新技術(EV、ハイブリッド)の成長ポテンシャルは高く、成長性があります。業界地位と競争力(20点満点中19点)
軽自動車市場での強い競争力に加え、インド市場でのシェアが高いです。配当性向と株主還元(20点満点中17点)
安定した配当と増配が期待され、株主還元に積極的です。
8. 総合評価(100点満点中89点)
スズキ株式会社は、インド市場での強いシェアと技術開発における競争力を背景に、長期的な成長が期待できる企業です。堅実な財務基盤と株主還元方針も投資家にとって魅力的であり、バランスの取れた安定成長を続けています。