見出し画像

NIPPONEXPRESSホールディングス(9147) 84点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

NIPPON EXPRESSホールディングスは2022年に設立され、日本通運を傘下に持つ総合物流企業として世界的なネットワークを展開しています。主な事業内容は、陸・海・空を網羅する物流サービスで、国際複合輸送で実績があります。主要事業セグメントは、ロジスティクス(売上比率81%、利益率4%)、物流サポート(売上比率14%、利益率3%)です。国内外の物流需要に対応しつつ、構造改革を進めています。株購入における総合評価としては、世界的な物流網を持ち、安定した収益基盤を持つ一方で、利益率の改善が今後の課題です。

2. 安定した成長の有無

NIPPON EXPRESSホールディングスの財務状況は健全で、自己資本比率は37.8%と安定しています。株主還元においても安定した配当を行い、2023年12月期には150円の配当が予定されています。売上は国内外の物流需要に支えられて安定していますが、利益率は低下しており、今後の改善が期待されます。特に半導体や医薬品関連の物流事業に注力しており、成長余地があると見込まれています。

3. 直近の売上高、営業利益

2023年12月期の売上高は2兆2,390億円、営業利益は600億円で、減少傾向が見られます。過去数年間の成長率は堅調でしたが、2024年12月期には売上高2兆5,700億円、営業利益650億円と回復が見込まれています。時価総額は6,686億円、総資産は2兆2,118億円です。

4. 現在の株価

時価総額は6,686億円で、総資産は2兆2,118億円、自己資本は8,356億円です。2024年8月時点の株価は6,402円から8,950円の範囲で推移しており、比較的安定しています。自己資本比率は37.8%で、堅実な財務基盤を保っています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは1,857億円で安定していますが、投資キャッシュフローは-592億円で、積極的な設備投資が行われています。財務キャッシュフローは-1,001億円であり、借入金の返済が進められています。現金及び現金同等物は3,150億円で、十分な流動性を保持しています。

6. 配当性向

過去数年間で安定した配当が実施されており、2023年12月期には1株あたり150円の配当が支払われました。2024年以降も同水準の配当が予定されており、株主還元に積極的な姿勢が見られます。今後も安定した配当が期待されます。

7. 採点と理由

  • 業績と財務(16/20)
    売上は安定していますが、利益率の低下が見られるため、改善が期待されます。

  • 株価の安定性(15/20)
    株価は安定していますが、物流業界の外部環境によって変動する可能性があります。

  • 成長性(17/20)
    半導体や医薬品関連の物流事業の拡大が期待され、成長性が高いと評価できます。

  • 業界地位と競争力(18/20)
    国際的な物流ネットワークを持ち、国内外で強固な地位を確立しています。

  • 配当性向と株主還元(18/20)
    安定した配当が続いており、株主還元に対して積極的な姿勢が見られます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 84点
NIPPON EXPRESSホールディングスは、国際的な物流網を持ち、安定した業績と配当政策を維持しています。成長性が見込まれる半導体や医薬品分野でのさらなる展開が期待される一方、利益率の改善が今後の課題となります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?