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野村ホールディングス(8604) 82点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

野村ホールディングスは1925年に設立され、1961年に上場しました。日本最大手の証券会社で、個人向け営業を強化しつつ、未上場株や非伝統的金融商品の分野にも積極的に取り組んでいます。主要事業セグメントは受入手数料が20%、トレーディング損益が12%、金融収益が63%を占めています。市場部門の復調やリテール事業の好調が続いており、株購入における総合評価としては、長期的に安定した収益を見込める企業です。

2. 安定した成長の有無

財務状況として、ROEは5.1%、自己資本比率は5.8%で、やや低いものの、今後の市場回復により改善が期待されています。株主還元は増配傾向にあり、配当金も2024年には15円に達しました。売上と利益はリテール部門の強化と市場部門の復調により、安定した成長が見込まれます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は4兆1,572億円、営業利益は273,850百万円で、前年同期比で大幅な増加を記録しました。今後の予測として、2025年3月期の売上高は4兆3,000億円、営業利益は330,000百万円が見込まれています。時価総額は26,346億円、総資産は59兆7,411億円です。

4. 現在の株価

野村ホールディングスの時価総額は26,346億円、総資産は59兆7,411億円、自己資本は3兆4,629億円です。2024年8月には最安値656.8円を記録しましたが、現在はやや回復しており、株価の変動は市場の動向に左右されやすいです。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは1,326億円とプラスですが、投資キャッシュフローは-8,879億円と大幅なマイナスです。財務キャッシュフローは10,128億円で、資金調達による安定した現金流入があります。現金及び現金同等物は42,990億円に達しており、企業の流動性は十分確保されています。

6. 配当性向

過去の配当実績では、2023年3月期の配当は12円、2024年3月期は15円に増加しています。2025年3月期には、さらに13〜15円が見込まれており、株主還元の姿勢が強化されています。

7. 採点と理由(各20点満点)

  • 業績と財務(17/20):売上高の大幅増加やリテール部門の強化により、業績は堅調。

  • 株価の安定性(14/20):市場動向に依存しやすいため、株価は変動しやすい。

  • 成長性(16/20):市場部門と非伝統的商品の取り組みが今後の成長を支える。

  • 業界地位と競争力(18/20):国内最大手の証券会社としての地位を確立しており、地銀との提携も強化。

  • 配当性向と株主還元(17/20):増配傾向にあり、株主還元が着実に進んでいる。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価:82点
野村ホールディングスは、国内外での証券ビジネスのリーダーとしての地位を維持しており、特にリテール部門の強化が将来的な収益の安定に寄与しています。

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