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三井物産(8031) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

三井物産株式会社は1947年に設立され、1949年に上場しました。主に金属資源、エネルギー、機械インフラ、化学品、鉄鋼製品、生活産業を手がける総合商社です。特に鉄鉱石やLNGに強みがあり、国内外での事業展開が活発です。主要セグメントは金属資源(売上比率15%、利益率16%)、エネルギー(22%、10%)、機械インフラ(10%、18%)、生活産業(24%、3%)などがあります。株購入における総合評価として、堅調な業績と配当の安定性から、長期投資に適した企業と評価されます。

2. 安定した成長の有無

三井物産は堅実な財務基盤を持ち、自己資本比率は44.1%と健全です。株主還元にも積極的で、連続増配を実施しています。売上と利益は安定しており、特にLNGやエネルギー分野での拡大が寄与していますが、一部で資源価格の変動が影響を及ぼしています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年度の売上高は13兆3,249億円、営業利益は7,039億円です。過去数年間は安定した成長を見せており、特に2023年度の売上高は14兆3,064億円でした。2025年度の予測では売上高12兆4,000億円と予測されています。時価総額は9兆443億円、総資産は17兆9,799億円に達しています。

4. 現在の株価

現在の時価総額は9兆443億円で、総資産は17兆9,799億円、自己資本は7兆9,218億円です。株価は長期的に安定しており、配当の実績も良好です。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは8,644億円、投資キャッシュフローは-4,275億円、財務キャッシュフローは-10,130億円です。現金及び現金同等物は8,982億円で、健全な資金繰りを維持していますが、資源価格の変動リスクがあります。

6. 配当性向

配当金の過去の実績は、2023年度に1株あたり85円を支給し、2024年度も同水準の配当を予定しています。2025年度の予測では1株あたり100円から120円の配当が見込まれ、株主還元に積極的です。

7. 各ポイントでの評価(各20点満点)

  • 業績と財務 (18/20)
    安定した収益と健全な財務基盤が評価されます。

  • 株価の安定性 (16/20)
    株価は安定しているが、資源価格の変動に影響を受けやすいです。

  • 成長性 (17/20)
    エネルギー分野や次世代技術の拡大が期待されますが、一部不透明な要素があります。

  • 業界地位と競争力 (19/20)
    総合商社としての地位と多様な事業展開が強みです。

  • 配当性向と株主還元 (18/20)
    配当実績が安定しており、株主還元に積極的です。

8. 総合評価(100点満点中)

88点/100点
三井物産は堅実な業績と財務基盤を持ち、成長分野での将来性も期待される企業です。資源価格の変動リスクはありますが、長期的な投資先として魅力的です。

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