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NTN(6472) 89点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

NTNは1934年に設立され、1949年に上場しました。主な事業はベアリングの製造・販売で、特に自動車用の等速ジョイントやハブベアリングで高いシェアを誇ります。事業セグメントは、自動車市場向け68%、産業機械市場向け15%、補修市場向け17%で、営業利益率はそれぞれ約2.6%、2.2%、3.7%と推定されます。株購入においては、将来の成長期待と安定した配当政策から、長期的な投資先として魅力があります。

2. 安定した成長の有無

NTNの財務状況は安定しており、自己資本比率は29.6%です。株主還元の状況も改善されており、配当金は徐々に増加しています。売上高は堅調に伸びており、特に自動車市場からの需要が期待されていますが、構造改革による特別損失も影響しています。

3. 直近の売上高、営業利益

直近の売上高は836,285百万円、営業利益は28,149百万円です。過去数年間の成長率は全体的にプラスで、今後の予測でも860,000百万円の売上が期待されています。時価総額は1,413億円、総資産は935,873百万円です。

4. 現在の株価

現在の時価総額は1,413億円で、総資産は935,873百万円、自己資本は276,702百万円です。株価は昨今の市場動向に影響を受けつつも安定しています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは651億円、投資キャッシュフローは-249億円、財務キャッシュフローは-302億円です。現金及び現金同等物は1,272億円で、資金繰りには一定の余裕があります。

6. 配当性向

配当金の過去の実績は0円から始まり、最近では5円に達しています。今後の配当予測は5.5円と期待され、株主還元に対する姿勢は見直されつつあります。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 15/20
    営業利益は増加しているが、特損が影響。

  • 株価の安定性: 16/20
    株価は安定しているが、ボラティリティも存在。

  • 成長性: 16/20
    自動車市場での成長が見込まれるが、構造改革の影響が懸念。

  • 業界地位と競争力: 18/20
    ベアリング市場での競争力が強いが、競争環境は厳しい。

  • 配当性向と株主還元: 17/20
    配当は増加傾向だが、過去の低配当が影響。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 82点
NTNは安定した業績と一定の配当を維持し、成長期待もある企業ですが、構造改革の影響を受けている点には注意が必要です。今後の市場動向に注目が集まります。

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