見出し画像

東京エレクトロン(8035) 95点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

東京エレクトロン株式会社(8035)は、1963年に設立され、1980年に上場した。主な事業は半導体製造装置の提供であり、世界市場で3位の規模を誇る。特にコータデベロッパー、エッチング装置、成膜装置など、半導体の前工程に強みを持つ。売上の約90%が海外市場からのものであり、半導体産業の成長に大きく依存している。主要事業は全て半導体製造装置で、利益率も高い。AI関連の需要増加が今後も成長を支える見通し。総合評価として、技術力や市場での地位から、投資対象として非常に有望である。

2. 安定した成長の有無

東京エレクトロンは、財務状況が非常に健全であり、自己資本比率は70%を超える。また、配当性向も高く、株主還元に積極的である。売上や利益も堅調に推移しており、AIや半導体需要の拡大が成長の原動力となっている。設備投資と研究開発に多額の資金を投じており、今後も安定した成長が見込まれる。

3. 直近の売上高、営業利益

過去数年間で売上高は堅調に伸びており、2023年3月期には2兆2090億円、営業利益は6177億円を記録した。今後も売上は拡大し、2025年には約2兆3000億円、営業利益は約6270億円が予測されている。時価総額は12.4兆円に達し、総資産も2.5兆円以上。安定した成長が見込まれ、株価も堅調に推移している。

4. 現在の株価

東京エレクトロンの時価総額は12.4兆円で、総資産は2.5兆円、自己資本は約1.75兆円。半導体業界の成長に支えられ、株価は上昇基調にある。2024年8月には最安値で22,055円を記録し、上昇トレンドが続いている。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは非常に堅調で、2024年3月期には4347億円を記録。一方で、投資キャッシュフローはマイナス1,251億円、財務キャッシュフローはマイナス3,250億円。現金及び現金同等物は4,616億円と安定しており、将来の投資にも十分対応可能な状況である。

6. 配当性向

東京エレクトロンは安定した配当を提供しており、2023年3月期の配当は1株あたり854円。今後の配当予測は2025年3月期に1株あたり519円~550円程度。配当性向も40%以上を維持しており、株主還元に積極的な姿勢が見られる。

7. 以下のポイントで採点し理由を解説(各20点満点)

  • 業績と財務(20点)
    財務が健全で、売上高や利益も増加傾向にあるため、20点満点。

  • 株価の安定性(18点)
    株価は半導体需要の変動に左右されやすいが、基本的には成長基調が続いているため、18点。

  • 成長性(19点)
    AIや次世代半導体への需要が引き続き高く、成長が期待できるため、19点。

  • 業界地位と競争力(20点)
    世界3位の規模を持ち、特に前工程に強みがあり、20点満点。

  • 配当性向と株主還元(18点)
    安定した配当性向と株主還元政策が評価され、18点。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価:95点
東京エレクトロンは、半導体製造装置市場での強みと安定した財務状況により、投資対象として非常に有望である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?