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LINEヤフー(4689) 82点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

LINEヤフーは1996年に設立され、1997年に上場しました。日本を代表するネットサービス企業で、主に広告、EC(電子商取引)、金融などを展開しています。広告事業は売上の39%を占め、LINE公式アカウント広告の急成長が収益を牽引しています。コマース事業は売上の45%で、ZOZOやアスクルなどが貢献しています。決済サービス「PayPay」の黒字化が進み、今後の成長が期待されています。全体的に安定した成長が期待できる企業です。

2. 安定した成長の有無

財務状況は健全で、自己資本比率は34.3%とやや低いですが、PayPayの黒字化やZOZO、アスクルの堅調な成長に支えられています。売上と利益は着実に増加しており、株主還元も安定した配当を継続している点が評価されます。今後も持続的な成長が期待できます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は1兆8,146億円、営業利益は2,081億円で、前年度から増加しています。過去数年間の成長率も安定しており、2025年3月期には売上高が1兆9,350億円、営業利益は2,550億円に達すると予測されています。時価総額は約3兆930億円です。

4. 現在の株価

2024年8月時点の株価は338.6円から496.6円の範囲で推移しており、時価総額は約3兆930億円です。総資産は約8兆9,680億円、自己資本は3兆779億円です。株価は比較的安定しており、成長余地があります。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは3,164億円、投資キャッシュフローは-4,440億円、財務キャッシュフローは-814億円でした。現金及び現金同等物は1兆4,204億円を保有しており、積極的な投資を進めつつも十分な資金を保有しています。

6. 配当性向

LINEヤフーは安定した配当政策を続けており、2024年3月期の配当金は5.56円でした。今後も同水準の配当が予測され、株主還元の姿勢が評価されます。2025年3月期も同じく5.56円の配当が予定されています。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 16/20
    売上は堅調に伸びており、PayPayの黒字化も業績に貢献していますが、財務健全性がやや課題です。

  • 株価の安定性: 15/20
    株価は安定して推移していますが、市場の競争が激しく、外部要因による影響も考慮する必要があります。

  • 成長性: 18/20
    決済事業の拡大とEC事業の成長により、成長性は高く評価できます。特にPayPayやZOZOの伸びが期待されています。

  • 業界地位と競争力: 17/20
    広告、EC、金融の分野で強固な地位を築いていますが、競争が激しいため、引き続き技術革新が求められます。

  • 配当性向と株主還元: 16/20
    配当は安定していますが、高い成長を背景にしたさらなる株主還元が期待されるところです。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 82点
LINEヤフーは、広告事業やEC事業を中心に成長を続ける企業であり、特にPayPayの黒字化などが今後の成長を支える要因となっています。株価は安定しており、業績も堅調であるため、中長期的に見ても魅力的な投資対象です。

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