見出し画像

JFEホールディングス(5411) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

JFEホールディングスは2002年9月に設立され、同年上場しました。JFEスチールを中核とする国内2位、世界10位台の鉄鋼メーカーです。主に鉄鋼、エンジニアリング、商社を手掛けており、鉄鋼が売上の64%を占め、エンジニアリングが10%、商社が26%です。鉄鋼業界での競争力と高い技術力を持ちながらも、エンジニアリングや商社分野でも事業を展開し、リスク分散が図られています。株購入は中長期の成長と安定的な配当が期待されます。

2. 安定した成長の有無

財務状況は比較的健全で、自己資本比率は43.4%です。株主還元は安定した配当を行っており、ROEは8.6%と堅調です。売上と利益は近年の市況変動の影響を受けていますが、長期的な成長戦略として原材料調達の安定化や新興国市場への進出が進行中です。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は5兆1746億円、営業利益は2870億円です。過去数年間では成長が見られ、特に鉄鋼需要が堅調で推移しています。2025年3月期の予測では、売上高は5兆2400億円、営業利益は2950億円と安定した成長が見込まれます。時価総額は1兆2488億円、総資産は5兆7793億円です。

4. 現在の株価

2024年8月の株価は1743円から2646.5円の範囲で推移しています。時価総額は1兆2488億円で、総資産は5兆7793億円、自己資本は2兆5067億円です。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは4789億円と安定していますが、投資キャッシュフローは-3252億円で設備投資が活発です。財務キャッシュフローは-454億円で、現金および現金同等物は2430億円を保有しています。

6. 配当性向

2023年3月期の配当は80円、2024年3月期は100円、2025年3月期の予想は110円です。安定した配当を続けており、今後も増配が見込まれます。長期的に配当政策が株主重視であることが評価できます。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    売上と利益は堅調に推移しており、設備投資も着実に行っています。鉄鋼事業の市況にも左右されますが、安定感が高いです。

  • 株価の安定性: 16/20
    市況の変動に左右されやすいものの、長期的には安定しています。

  • 成長性: 17/20
    鉄鋼需要の堅調な推移と、エンジニアリング分野や海外市場への進出で成長性が期待できます。

  • 業界地位と競争力: 19/20
    国内外での鉄鋼事業において高い技術力を持ち、業界内での競争力が強いです。

  • 配当性向と株主還元: 18/20
    安定した配当と増配傾向が続いており、株主還元に積極的な姿勢が評価できます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 88点
JFEホールディングスは鉄鋼業界における安定した市場地位と成長性を持ち、長期的な投資対象として非常に魅力的です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?