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小松製作所(6301) 89点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

コマツ株式会社は1921年に設立され、1949年に上場しました。主力事業は建設機械・車両で、世界第2位のシェアを誇り、アジアを中心にグローバルに展開しています。事業セグメントは、建設機械・車両が売上の93%を占め、リテールファイナンスと産業機械が残りを占めています。建設機械のIT活用に強みを持ち、効率的な現地生産体制と高い技術力が特徴です。株購入の総合評価としては、長期的な成長が期待できる優良企業です。

2. 安定した成長の有無

コマツの財務状況は健全で、自己資本比率が52.3%と安定しています。株主還元も積極的で、配当は安定して増加傾向にあります。売上と利益の成長も堅調であり、特に建設機械の需要は世界的に高いため、今後の成長も見込まれます。北米やアジア市場での展開がさらに成長を後押ししています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は3,865,122百万円、営業利益は607,194百万円で、過去数年間にわたり安定した成長を見せています。今後も成長が予測されており、2025年3月期の売上高は3,900,000百万円が見込まれています。時価総額は38,825億円、総資産は6,037,859百万円です。

4. 現在の株価

コマツの時価総額は38,825億円で、総資産は6,037,859百万円、自己資本は3,159,284百万円です。株価は直近で3324円から5131円の範囲で推移しています。自己資本比率が52.3%と安定しており、長期的な株価の成長が期待できます。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは4,347億円と非常に強固で、投資キャッシュフローは-2,044億円、財務キャッシュフローは-1,220億円です。現金及び現金同等物は4,031億円あります。積極的な設備投資と研究開発が継続的に行われ、長期的な成長に向けた基盤が整っています。

6. 配当性向

コマツの配当は安定しており、2024年3月期には1株あたり95円の配当を実施しました。今後も増配が見込まれており、2025年3月期には1株あたり84~86円が予想されています。株主還元に対する姿勢が評価されており、長期的な投資に適した企業といえます。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    建設機械業界で世界2位の地位を維持し、安定した成長を見せている点が高く評価されます。

  • 株価の安定性: 17/20
    株価は安定しており、長期的な成長が期待できるため、リスクが少ない投資先といえます。

  • 成長性: 18/20
    北米やアジア市場での展開が進み、特に鉱山機械分野での成長が期待されています。

  • 業界地位と競争力: 19/20
    建設機械業界での世界2位のシェアを持ち、技術力と効率的な生産体制で業界内での競争力が非常に高いです。

  • 配当性向と株主還元: 17/20
    安定した配当と増配が行われており、株主還元に積極的な姿勢が評価されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 89点
コマツは世界的な競争力を持つ建設機械メーカーであり、特に鉱山機械分野での成長が期待されています。安定した成長と財務の健全性、さらには株主還元の積極性から、長期的な投資に非常に適した企業といえます。

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