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銘柄評価: 東洋建設(1980) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

東洋建設は1929年に設立され、1961年に上場した建設業の企業です。主な事業は海上土木で、特にフィリピンやケニアでのプロジェクトに強みを持ちます。事業セグメントは、国内土木(51%)、国内建築(34%)、海外建設(15%)に分かれており、国内土木が主力です。不動産も手掛けており、全体売上の7%を占めます。安定した成長を維持しており、長期的に見て信頼できる企業です。

2. 安定した成長の有無

東洋建設は安定した成長を示しています。直近の売上高は約1868億円で、過去5年間の成長率は堅調です。ROEは約9.4%、ROAは約4.3%で健全な財務状況を保ち、株主還元も積極的です。配当は増加傾向にあり、安定した配当を維持しています。今後も持続的な成長が期待されます。

3. 直近の売上高、営業利益

直近の売上高は1868億円、営業利益は1088億円です。過去数年間の成長率は安定しており、将来の予測も良好です。株価は1444円で、時価総額は1321億円、総資産は1641億円です。業績の安定性と今後の成長が期待されます。

4. 現在の株価

現在の株価は1444円、時価総額は1321億円です。総資産は1641億円、自己資本は781億円で、自己資本比率は47.6%です。これにより、財務の健全性が保たれています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは-8512百万円、投資キャッシュフローは-7881百万円、財務キャッシュフローは572百万円です。現金及び現金同等物は23475百万円で、流動性は良好です。資本の使途がしっかり管理されています。

6. 配当性向

配当金は24年度に74円で、25年度には80円が予測されています。過去の配当実績も安定しており、今後の配当予測も増加傾向です。配当性向は高く、株主還元が期待できます。

7. 採点(各20点満点、理由は各100文字以内)

  • 業績と財務(18点): 売上高と利益は安定しており、ROEやROAも良好。配当の増加も評価されるが、キャッシュフローの改善が必要。

  • 株価の安定性(17点): 株価は安定しており、過去の高値と安値も比較的安定。市場の変動にも対応できる。

  • 成長性(18点): 売上高や利益の成長が安定しており、将来の予測も良好。新規プロジェクトの進展が期待される。

  • 業界地位と競争力(16点): 海上土木分野での強みを持ち、国際的にも展開。競争の激しい業界での地位が高いが、さらなる競争力強化が課題。

  • 配当性向と株主還元(19点): 高い配当性向と安定した株主還元。増配も続いており、株主への利益還元が優れている。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 88点
安定した成長と良好な財務状況が評価されますが、キャッシュフローの改善が求められます。全体として安定した企業であり、今後の成長が期待されるため、高評価としています。


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