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日本電信電話(9432) 90点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

設立年・上場年:NTT(9432)は1985年に設立され、1987年に上場しました。旧電電公社の民営化により誕生した国内最大級の通信事業者です。

主な事業内容:NTTグループは、通信事業を中心に、ICT、地域通信、グローバルソリューション、光回線事業などを展開しています。特にNTTドコモを中心としたモバイル通信事業が主力です。

主要事業セグメントと売上比率・利益率:総合ICT(売上44%、利益率19%)、地域通信(19%、14%)、グローバル・ソリューション(31%、7%)が主な事業です。

株購入における総合評価:NTTは国内外で強固な通信インフラを持ち、特に光回線とICT分野でのシェアが高い点が魅力です。株価は比較的安定しており、配当も堅調に推移しているため、長期的な投資に適しています。

2. 安定した成長の有無

財務状況の健全性:総資産は約30兆円、自己資本比率は33.2%と安定していますが、やや低めの水準です。

株主還元の状況:過去数年間、NTTは安定した配当を維持しており、2025年3月期には2.6円の配当が予想されています。自己株式買いも積極的に行っており、株主還元に注力しています。

売上と利益、成長性:売上は順調に増加しており、2024年3月期には約13.4兆円を達成。今後もグローバル・ソリューションの成長が期待されます。

3. 直近の売上高、営業利益

過去数年間の成長率:売上高は順調に増加しており、2024年3月期の売上高は13.4兆円、営業利益は約1.9兆円です。前年比での成長も安定しています。

将来の予測:2025年3月期の売上予測は13.65兆円、営業利益は1.81兆円と見込まれています。データ通信の需要拡大が成長の原動力となっています。

株価と時価総額、総資産:2024年8月の株価は最高で192.9円、最低で142.5円でした。時価総額は13.7兆円で、総資産は約30兆円です。

4. 現在の株価

時価総額:13.7兆円。

総資産と自己資本:総資産は約30兆円、自己資本は約10兆円です。自己資本比率は33.2%で、安定した財務基盤を持っています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフロー:23,741億円と非常に強固です。

投資キャッシュフロー:-19,892億円とマイナスですが、これは積極的なインフラ投資の結果です。

財務キャッシュフロー:-2,344億円で、主に借入金の返済や配当金の支払いによるものです。

現金及び現金同等物:9,828億円を保有しており、十分な流動性があります。

6. 配当性向

配当金の過去の実績:過去数年間で安定した配当を実施しており、2024年3月期には2.6円の配当が支払われました。

今後の配当予測:2025年3月期も同水準の2.6円が予測されており、安定した配当政策が続く見込みです。

7. 採点と解説

  • 業績と財務(18点)
    安定した売上と利益を維持し、キャッシュフローも健全。ただし、自己資本比率がやや低いため減点。

  • 株価の安定性(17点)
    株価は一定の範囲で推移しており、長期的に安定しているが、市場の変動に影響を受けやすい。

  • 成長性(18点)
    グローバル・ソリューションやICT分野での成長が期待できる。

  • 業界地位と競争力(19点)
    国内通信業界でのトップシェアを持ち、特に光回線とICT分野で強みを発揮している。

  • 配当性向と株主還元(18点)
    安定した配当政策を維持し、株主還元に積極的。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価:90点
NTTは、安定した収益基盤と強固な業界地位を持ち、長期的な投資先として魅力的です。国内外での成長が期待される一方で、自己資本比率の改善が求められます。

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