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三菱倉庫(9301) 87点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

三菱倉庫は1887年に設立され、1949年に上場した歴史ある物流企業です。主な事業は倉庫業および港湾運送などの物流事業と、不動産事業で構成されています。連結事業では、物流事業が売上比率の85%(利益率7%)、不動産事業が15%(利益率28%)を占めています。特に医薬品や食品の輸送に強みを持ち、またマンション販売や物流施設の開発にも積極的です。株購入における総合評価としては、安定した収益基盤と成長性を持ち、長期投資に適しています。

2. 安定した成長の有無

三菱倉庫は自己資本比率60.6%と非常に健全な財務状況を維持しています。株主還元においても、増配傾向が見られ、2024年には配当金が70円に達しています。売上と利益は倉庫業の堅調な需要と不動産事業の成長に支えられており、今後も安定した成長が期待されます。

3. 直近の売上高、営業利益

2023年度の売上高は3,005億円、営業利益は230億円と堅調に推移しています。成長率は安定しており、2025年度には売上高が2,700億円、営業利益が248億円と予測されています。時価総額は4,010億円、総資産は6,674億円に達しています。

4. 現在の株価

三菱倉庫の時価総額は4,010億円、総資産は6,674億円、自己資本は4,044億円です。自己資本比率は60.6%で、非常に健全な財務基盤を持っています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは417億円で、安定したキャッシュフローを確保しています。一方、投資キャッシュフローは-314億円で、主に設備投資に充てられています。財務キャッシュフローは-148億円であり、現金及び現金同等物は584億円です。

6. 配当性向

三菱倉庫の配当金は2023年に49円、2024年には70円と増加しています。今後も安定した配当が期待され、2025年には80円に達する見込みです。株主還元への積極的な姿勢が評価されます。

7. 採点と理由

  • 業績と財務(18/20): 安定した収益基盤と高い自己資本比率が評価されます。

  • 株価の安定性(17/20): 株価はやや変動がありますが、長期的に見ると安定しています。

  • 成長性(16/20): 倉庫業と不動産事業の両方で成長が期待されます。

  • 業界地位と競争力(18/20): 倉庫業界で強固な地位を持ち、特に医薬品や食品輸送での競争力が高いです。

  • 配当性向と株主還元(18/20): 増配傾向にあり、株主還元に積極的な姿勢が評価されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 87点
三菱倉庫は、堅実な財務基盤と安定した収益、さらに成長性も兼ね備えた企業であり、特に長期投資に適しています。

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