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商船三井(9104) 84点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
商船三井(9104)は1884年に設立され、1949年に上場した日本を代表する海運会社です。主要事業として、ドライバルク(24%)、エネルギー輸送(27%)、製品輸送(38%)、ウェルビーイングライフ事業(6%)、関連事業(3%)を展開しています。特に自動車船やエネルギー輸送が好調で、安定した収益を確保しています。環境分野にも注力し、持続可能なエネルギー事業を強化しています。株式投資の観点では、業績が堅調なため長期的な安定成長を見込む投資家に適しています。
2. 安定した成長の有無
商船三井は財務状況が安定しており、2024年3月期の自己資本比率は57.9%です。配当性向は3割を基準にし、安定した株主還元を行っています。売上と利益は海運市況の変動に左右されるものの、長期的な成長を見込むことができます。エネルギー事業への追加投資や環境対応により、持続的な成長が期待されます。
3. 直近の売上高、営業利益
2024年3月期の売上高は1兆6279億円、営業利益は1031億円と堅調に推移しています。過去数年間、売上は増加傾向にあり、2025年3月期には売上高1兆8150億円、営業利益1560億円が予測されています。株価は約5000円前後で、時価総額は約1兆8076億円です。総資産は4兆4010億円です。
4. 現在の株価
2024年10月現在、商船三井の株価は約5000円で推移しています。時価総額は約1兆8076億円で、総資産は約4兆4010億円、自己資本は約2兆5497億円です。自己資本比率は57.9%で、安定した財務基盤を持っています。
5. キャッシュフロー、現金
営業キャッシュフローは3142億円、投資キャッシュフローは-3552億円、財務キャッシュフローは497億円であり、積極的な投資活動を行いつつも安定した資金繰りを維持しています。現金及び現金同等物は約1131億円で、十分な流動性を確保しています。
6. 配当性向
商船三井の配当性向は安定しており、2024年3月期の配当金は220円でした。今後の配当予測は2025年3月期に280円、2026年3月期には240〜260円と見込まれており、株主還元の継続が期待されます。
7. 採点と理由
業績と財務(17/20点): 財務状況が堅調で、業績も安定していますが、海運市況の変動に依存しているため減点。
株価の安定性(15/20点): 市況変動により株価の変動が大きいですが、基本的には安定しています。
成長性(16/20点): エネルギー分野や環境対応で成長が期待されていますが、リスクもあります。
業界地位と競争力(19/20点): 国内2位の海運企業であり、競争力は非常に高いです。
配当性向と株主還元(17/20点): 配当性向は安定しており、株主還元に積極的です。
8. 総合評価(100点満点中)
総合評価: 84点
商船三井は国内トップクラスの海運企業であり、財務状況も健全です。成長性や配当性向も安定しており、特にエネルギー事業における取り組みが評価されています。長期投資に適した銘柄といえます。