ファナック(6954)　90点

1. 会社の概況と特徴（300文字以内）

ファナックは1972年5月に設立され、1976年11月に上場しました。主な事業内容は、工作機械用数値制御装置（NC装置）をはじめとする産業機械の製造・販売です。主要な事業セグメントは、FA（工場自動化）23%、ロボット48%、ロボマシン13%、サービス16%で、海外比率は87%と高いです。配当性向は60%と安定しており、株主還元に力を入れています。特に、AI半導体用途における製品需要の拡大が期待され、長期的な成長が見込まれる企業です。

2. 安定した成長の有無

ファナックの財務状況は健全で、自己資本比率は88.7%と非常に高いです。過去数年間は安定した配当を実施しており、2024年度の配当予測は41.1円です。売上は2023年度に851,956百万円と成長し、今後も市場のニーズに応じた製品展開により成長が期待されます。

3. 直近の売上高、営業利益

直近の売上高は795,274百万円、営業利益は141,919百万円です。過去数年間は成長率が変動していますが、2025年度の予測では791,000百万円の売上高が見込まれています。現在の株価は約4,479円で、時価総額は42,076億円、総資産は1,952,557百万円、自己資本は1,731,752百万円です。

4. 現在の株価

現在の株価は約4,479円です。時価総額は42,076億円で、総資産は1,952,557百万円、自己資本は1,731,752百万円となっています。この財務状況は非常に安定しており、投資家にとって魅力的です。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは1,717百万円、投資キャッシュフローは-135百万円、財務キャッシュフローは-1,225百万円です。現金及び現金同等物は5,268百万円で、流動性は良好ですが、財務キャッシュフローの赤字が懸念材料です。

6. 配当性向

ファナックは安定した配当政策を維持しており、過去の配当金は22.5円から239.68円に増加しています。2024年度の配当予測は41.1円です。この安定した配当は長期投資家にとって魅力的な要素です。

7. 採点と解説

• 業績と財務: 17/20
  売上高や利益は安定しているが、成長率に変動が見られる。

• 株価の安定性: 18/20
  株価は比較的安定しており、時価総額も高い。

• 成長性: 17/20
  新製品や市場ニーズに応じた成長が期待される。

• 業界地位と競争力: 19/20
  NC装置では世界首位の地位を維持している。

• 配当性向と株主還元: 19/20
  安定した配当政策が評価されている。

8. 総合評価（100点満点中）

総合評価: 90点
ファナックは安定した財務基盤と高い自己資本比率を持ち、成長が見込まれる市場で競争力を維持しています。株主還元も重視しており、投資家にとって魅力的な企業です。今後の成長に期待がかかります。