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日本精工(6471) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

日本精工株式会社(NSK)は1916年に設立され、1949年に上場しました。主な事業はベアリング(軸受け)の製造で、国内最大手として産業機械と自動車用ベアリングが主要な収益源です。産業機械用ベアリングが売上の44%、自動車用が52%を占めています。EV関連のベアリング開発にも力を入れており、技術革新に積極的な姿勢が見られます。今後の成長も見込める企業で、長期的な投資対象として魅力的です。

2. 安定した成長の有無

日本精工は長期的に安定した成長を続けており、特に自動車産業の拡大に伴うベアリング需要が安定した収益を支えています。財務状況も健全で、自己資本比率は52%です。株主還元も適度に行っており、安定的な配当政策が採用されています。将来的な成長は、EV市場拡大に伴う新規開発によるものが期待されています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は7,889億円、営業利益は273億円でした。過去数年間の成長率は一定の低迷が見られましたが、2025年には売上高8,200億円、営業利益360億円が予測されています。時価総額は約3,715億円、総資産は1兆3,011億円です。

4. 現在の株価

2024年9月時点の株価は約774.9円で、時価総額は約3,715億円です。総資産は1兆3,011億円、自己資本は6,763億円です。株価は過去数年間で上下動があるものの、安定的な推移を見せています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは998億円で、投資キャッシュフローは-908億円です。積極的な設備投資が行われていますが、財務キャッシュフローは安定しており、現金および現金同等物は1,505億円です。健全なキャッシュフロー状況が維持されています。

6. 配当性向

過去の配当実績は安定しており、2024年3月期の配当は1株あたり30円でした。2025年には34円、さらに将来は35円まで増配が予測されています。株主還元への積極性が見られ、配当性向も安定しています。

7. 採点(各20点満点)

  • 業績と財務(17/20):財務は健全で、利益の回復も見込まれますが、成長率にはやや低迷が見られます。

  • 株価の安定性(16/20):株価は安定的に推移しており、大幅な変動が少ないです。

  • 成長性(18/20):EV市場の拡大に伴う成長が期待されています。

  • 業界地位と競争力(19/20):国内外で強いシェアを誇り、特に自動車産業において競争力があります。

  • 配当性向と株主還元(18/20):安定した配当政策を実施しており、増配の傾向が続いています。

8. 総合評価(100点満点中)

88点

日本精工は、安定した業績と堅実な財務状況を持ち、EV市場の成長に伴う中長期的な成長が期待される企業です。長期投資に適した堅実な銘柄として評価できます。

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