三菱商事(8058)　88点

1. 会社の概況と特徴（300文字以内）

三菱商事株式会社は1950年に設立され、1954年に上場しました。国内外で幅広い事業を展開する総合商社で、特に原料炭、天然ガス、金属資源、機械、食品、化学品などの事業基盤が厚く、三菱グループの中核企業としての役割を担っています。主要セグメントの売上比率は、天然ガスが6%（利益率20%）、金属資源が17%（9%）、モビリティ他が52%（3%）です。堅実な業績と多角的な事業展開により、長期的な投資対象として魅力的です。

2. 安定した成長の有無

三菱商事は自己資本比率が39.2%と健全な財務基盤を持ち、ROEは11.3%です。配当は増加傾向にあり、株主還元も積極的です。売上と利益は安定しており、特にエネルギーと金属資源分野での成長が見込まれますが、資源価格の変動リスクが存在します。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年度の売上高は19兆5,676億円、営業利益は8,039億円です。過去数年間の成長は堅調で、2023年度には21兆5,720億円の売上を記録しました。2025年度の売上予測は20兆円で、営業利益は1兆円を見込んでいます。時価総額は12.4兆円、総資産は24.4兆円です。

4. 現在の株価

三菱商事の時価総額は12.4兆円で、総資産は24.4兆円、自己資本は9兆5,603億円です。株価は安定して推移しており、配当実績も堅調です。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは1兆3,473億円と強固で、投資キャッシュフローは-2,057億円です。財務キャッシュフローは-1兆862億円で、現金および現金同等物は1兆2,515億円です。健全なキャッシュフローを維持しており、資金繰りも安定しています。

6. 配当性向

配当金は過去数年間で増加傾向にあり、2024年度には1株あたり70円を支給しました。2025年度の配当予測は1株あたり100～105円で、引き続き株主還元に積極的です。

7. 各ポイントでの評価（各20点満点）

• 業績と財務 (18/20)
  安定した収益と健全な財務基盤が評価されます。

• 株価の安定性 (16/20)
  株価は安定しているが、資源価格の影響を受けやすいです。

• 成長性 (17/20)
  エネルギー分野やEV関連の成長が期待されますが、資源価格に依存するリスクがあります。

• 業界地位と競争力 (19/20)
  総合商社としての地位が高く、多角的な事業展開が強みです。

• 配当性向と株主還元 (18/20)
  安定した配当実績と増配傾向が評価されます。

8. 総合評価（100点満点中）

88点/100点
三菱商事は堅実な財務基盤と安定した業績を持ち、エネルギーと次世代技術への投資も進んでいるため、長期的な投資対象として魅力的です。資源価格の変動リスクには留意が必要です。