ソフトバンクグループ(9984) 83点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
設立年・上場年:ソフトバンクグループは1981年9月に設立され、1994年7月に上場しました。
主な事業内容:ベンチャー投資を手掛けるビジョンファンド、通信事業、英半導体設計会社「アーム」を傘下に持つ大手IT企業です。
主要事業セグメントと売上比率・利益率:ソフトバンク通信事業が90%(利益率14%)、アームが7%(利益率-7%)、その他事業3%(利益率23%)を占めます。
株購入における総合評価:安定した収益基盤を持ち、成長性が見込めるIT分野に注力しているため、長期投資に適していますが、事業リスクも考慮が必要です。
2. 安定した成長の有無
財務状況の健全性:総資産は約47.8兆円、自己資本比率は25.3%で、やや低めです。
株主還元の状況:自己株買いを行い、配当も安定しています。
売上と利益、成長性:通信事業の安定した成長とアームの成長ポテンシャルがあり、将来的な拡大が期待できます。
3. 直近の売上高、営業利益
過去数年間の成長率:2024年3月期の売上高は6.76兆円、営業利益は659億円と安定。
将来の予測:2025年3月期の売上高は6.85兆円、営業利益は1兆円が見込まれています。
株価と時価総額、総資産:株価は2024年7月に最高12,180円を記録し、時価総額は約12.5兆円、総資産は47.8兆円です。
4. 現在の株価
時価総額:12.5兆円。
総資産と自己資本:総資産は47.8兆円、自己資本は12.1兆円。自己資本比率は25.3%です。
5. キャッシュフロー、現金
営業キャッシュフロー:2,505億円で堅調です。
投資キャッシュフロー:-8,414億円と積極的な投資を実施。
財務キャッシュフロー:-6,062億円で、資金運用を行っています。
現金及び現金同等物:6,186億円で、十分な流動性を保持しています。
6. 配当性向
配当金の過去の実績:2024年3月期は44円の配当を実施。
今後の配当予測:2025年3月期も44円が見込まれており、安定した配当政策が継続される予定です。
7. 採点と理由
業績と財務(16/20点)
通信事業の安定性とアームの成長可能性を評価しますが、自己資本比率が低いため減点。株価の安定性(15/20点)
半導体市場の影響を受けやすい一方、通信事業が安定しているためバランスが取れています。成長性(18/20点)
アームの成長とビジョンファンドの拡大が期待されるため高評価。業界地位と競争力(17/20点)
通信業界とIT業界での強固な地位を持ちますが、競争が激しいためやや減点。配当性向と株主還元(17/20点)
安定した配当と自己株買いを評価していますが、さらなる増配の余地があります。
8. 総合評価(100点満点中)
総合評価:83点
ソフトバンクグループは通信事業を基盤に、IT分野での成長を追求する戦略が評価されます。安定した収益基盤と将来の成長性を備えた企業で、長期的な投資先として有望です。ただし、自己資本比率の低さや半導体市場の影響には注意が必要です。
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