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オリックス(8591) 90点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

オリックスは1964年に設立され、1970年に上場した大手総合金融企業です。リース事業を皮切りに、不動産、保険、事業投資、環境エネルギー、海外事業など多角化を進めており、特にエネルギーや空港運営などの事業投資分野での展開が際立っています。売上構成では、海外事業が25%、保険が20%、不動産が17%を占め、幅広い事業ポートフォリオを持つのが特徴です。株式購入における総合評価としては、安定した収益性と多角化によるリスク分散が魅力的で、中長期的に成長が期待されます。

2. 安定した成長の有無

オリックスは、ROEが9.2%と安定した収益性を持っており、自己資本比率は24.7%と健全です。インバウンド需要の増加や、海外での投資案件の好調さが利益拡大を後押ししています。株主還元に関しても、2024年3月期には増配を実施し、今後も持続的な配当が期待されます。売上と利益の成長は緩やかですが、安定している点が評価されます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は約2兆8,143億円、営業利益は約3,607億円と増加傾向にあります。過去数年間も堅調に成長しており、2025年3月期には売上高が2兆9,200億円、営業利益が4,210億円と予測されています。時価総額は約4兆2,985億円、総資産は約16兆5,023億円です。

4. 現在の株価

オリックスの時価総額は約4兆2,985億円、総資産は約16兆5,023億円、自己資本は約4兆738億円です。現在の株価は約3,599円で、年間高値は3,788円、安値は2,628円です。株価は比較的安定しており、成長と安定のバランスが取れています。

5. キャッシュフロー、現金

オリックスの営業キャッシュフローは約1兆2,434億円、投資キャッシュフローはマイナス1兆3,728億円、財務キャッシュフローはマイナス854億円です。現金及び現金同等物は約1兆1,853億円と十分な流動性を確保しており、事業投資に積極的に取り組む姿勢が見られます。

6. 配当性向

オリックスは過去数年間にわたり安定した配当を提供しており、2024年3月期には1株あたり98.6円の配当を実施しました。今後も配当は増加傾向にあり、2025年3月期には98.6~136.6円が予測されています。配当利回りを重視する投資家にとって魅力的な銘柄です。

7. 各項目の採点と理由

  • 業績と財務(20点満点中18点)
    堅調な業績と健全な財務基盤を持ち、安定した収益を上げています。

  • 株価の安定性(20点満点中17点)
    株価は比較的安定しており、成長と安定のバランスが取れています。

  • 成長性(20点満点中18点)
    インバウンド需要や海外事業の拡大により、今後の成長が期待されます。

  • 業界地位と競争力(20点満点中19点)
    多角的な事業展開と強固な財務基盤により、業界内で強い競争力を持っています。

  • 配当性向と株主還元(20点満点中18点)
    持続的な増配が見込まれ、株主還元に対しても積極的です。

8. 総合評価(100点満点中90点)

オリックスは、幅広い事業展開と安定した収益基盤を持つ企業であり、インバウンド需要や海外事業の成長が今後も期待されます。財務の健全性も高く、安定した配当政策により、株主還元にも積極的です。長期的な投資先として非常に魅力的な企業と言えます。

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