見出し画像

デンソー(6902) 87点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

デンソーは1949年に設立され、1951年に上場しました。自動車部品業界で国内最大手、世界第2位の企業であり、トヨタグループの一員です。主要な事業として、熱機器、エンジン駆動系、電動システムなどを手掛け、幅広い技術力で高い評価を受けています。売上比率は日本40%、北米24%、欧州10%、アジア24%、利益率は地域ごとに異なりますが、北米とアジアで特に高いです。株購入における総合評価としては、業界内での安定した地位と技術力により、長期的な成長が見込める企業です。

2. 安定した成長の有無

デンソーの財務状況は安定しており、自己資本比率は61.6%と高水準です。ROEは6.3%であり、堅実な成長を維持しています。株主還元についても、2024年には配当を増加させ、今後も持続的な増配が見込まれます。売上と利益の成長は、自動車市場の拡大に支えられ、電動車の普及が成長の要因となっています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は約7.14兆円、営業利益は3,806億円で、前年から若干の減少が見られますが、2025年3月期には売上高が7.33兆円、営業利益が6,920億円に回復する見込みです。時価総額は約6.96兆円、総資産は約8.9兆円で、企業規模は非常に大きいです。

4. 現在の株価

デンソーの時価総額は約6.96兆円、総資産は約8.9兆円、自己資本は約5.48兆円です。現在の株価は約2,350円で、年間高値は2,993円、安値は1,864円です。株価は比較的安定しており、長期的な投資に向いています。

5. キャッシュフロー、現金

デンソーの営業キャッシュフローは9,618億円、投資キャッシュフローはマイナス4,594億円、財務キャッシュフローはマイナス4,966億円です。現金及び現金同等物は約7,893億円で、研究開発への積極的な投資を行いながらも、十分な流動性を維持しています。

6. 配当性向

デンソーは安定した配当政策を維持しており、2023年3月期には1株あたり95円の配当を実施しました。2024年3月期は100円、2025年3月期も32円を予定しており、持続的な増配が見込まれます。配当性向は適度であり、株主還元を強化しています。

7. 各項目の採点と理由

  • 業績と財務(20点満点中17点)
    売上高と利益は堅調で、財務状況も安定しているが、一部地域での減産の影響がある。

  • 株価の安定性(20点満点中16点)
    株価は比較的安定しているが、短期的な変動リスクは存在する。

  • 成長性(20点満点中18点)
    電動車システムや新技術への投資により、長期的な成長が期待される。

  • 業界地位と競争力(20点満点中19点)
    世界第2位の自動車部品メーカーとして、強力な競争力を誇る。

  • 配当性向と株主還元(20点満点中17点)
    持続的な増配が見込まれ、安定した株主還元が期待できる。

8. 総合評価(100点満点中87点)

デンソーは、自動車部品業界での安定した地位と技術力を背景に、長期的な成長が期待される企業です。電動車や新技術分野への投資が進み、今後の成長性も高いと評価されます。財務状況は堅実であり、配当も増加しており、安定した投資先として魅力的です。

いいなと思ったら応援しよう!