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日本製鋼所(5631) 87点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

日本製鋼所は1950年12月に設立され、1951年6月に上場しました。主に火力・原子力向けの鋳鍛鋼を扱う世界的企業で、近年は産業機械分野が主力となっています。産業機械が売上の82%を占め、その中でも樹脂製造・加工装置が収益の柱です。その他、素形材やエンジニアリング分野でも活動しています。株式購入においては、防衛関連機器や成長性の高い産業機械分野の拡大が評価ポイントです。

2. 安定した成長の有無

日本製鋼所の財務状況は健全で、自己資本比率は47.9%と安定しています。株主還元にも積極的で、連続増配を行っています。売上は順調に推移しており、特に防衛関連機器や成形機器の受注が堅調で、今後の成長性も見込まれます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は2525億円、営業利益は180億円で、前年から増加傾向にあります。2025年3月期の予測では売上高は2650億円、営業利益は200億円と成長が続く見込みです。時価総額は3209億円、総資産は3737億円です。

4. 現在の株価

2024年の株価は2305円から4970円の範囲で推移しています。時価総額は3209億円で、総資産は3737億円、自己資本は1789億円です。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは217億円で安定しています。投資キャッシュフローは-68億円と設備投資が活発で、財務キャッシュフローは-48億円です。現金及び現金同等物は969億円です。

6. 配当性向

日本製鋼所は安定した配当政策を展開しており、2024年3月期の配当金は1株あたり59円でした。2025年3月期には74円の配当が見込まれています。配当性向は高く、株主還元に積極的です。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 17/20
    売上と利益は堅調であり、特に産業機械分野が好調。財務基盤も安定している。

  • 株価の安定性: 15/20
    市場変動により株価は変動するものの、基本的には堅調に推移。

  • 成長性: 18/20
    成形機や防衛関連機器の受注増加が期待され、成長余地が大きい。

  • 業界地位と競争力: 19/20
    火力・原子力分野の世界的リーダーであり、産業機械分野でも高い競争力を誇る。

  • 配当性向と株主還元: 18/20
    連続増配を行っており、株主還元の姿勢が評価できる。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 87点
日本製鋼所は安定した財務基盤と成長分野への積極的な展開が魅力的で、長期投資に適した企業です。

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