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富士通(6702) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

富士通株式会社は、1935年6月に設立され、1949年5月に上場しました。主な事業内容は、ITサービスと通信インフラの提供で、特に官公庁、金融、流通向けに強みを持っています。主要事業セグメントは、ソリューション・サービス55%(利益率7%)、ハードウェア28%(利益率7%)、ユビキタス7%(利益率0%)、デバイス7%(利益率4%)です。富士通は、デジタルトランスフォーメーション(DX)や生成AIなどの新技術にも注力しており、株購入においては安定した成長基調が期待できます。特に、国内IT市場の需要が高まっているため、投資価値が高いと評価されています。

2. 安定した成長の有無

富士通の財務状況は健全で、自己資本比率は51.3%と安定しています。株主還元についても、連続増配を実施しており、配当金は昨年比で増加しています。売上高は年々増加しており、特に官民のDX化が進展しているため、成長性が高いといえます。一方、欧州事業の構造改革が影響している部分もあり、全体の成長には波がありますが、長期的にはポジティブな展望が持てます。

3. 直近の売上高、営業利益

直近の売上高は3,756,059百万円、営業利益は160,260百万円です。過去数年間の成長率は順調で、特に2024年度には3,760,000百万円の売上高と335,000百万円の営業利益を見込んでいます。現在の時価総額は52,585億円、総資産は3,462,295百万円、自己資本は1,777,626百万円です。全体として、安定した業績を維持しています。

4. 現在の株価

富士通の時価総額は52,585億円で、株価は高値26,085円、安値21,365円で推移しています。総資産は3,462,295百万円、自己資本は1,777,626百万円です。これらの数値は、富士通が堅固な財務基盤を有し、長期的な投資対象としての魅力があることを示しています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは3,092億円、投資キャッシュフローは-1,572億円、財務キャッシュフローは-1,814億円です。現金及び現金同等物は3,421億円です。営業CFが高いことから、安定したキャッシュフローを生み出しており、将来的な投資や配当支払いに対応できる体制を整えています。

6. 配当性向

富士通の配当金は、過去数年間にわたり増加しており、2024年度の配当予測は70円です。株主還元に積極的であり、安定した配当性向を維持しています。今後も配当を増やしていく意向を示しており、株主にとって魅力的な要素となっています。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    売上と利益は順調だが、欧州事業の影響で若干の波あり。

  • 株価の安定性: 16/20
    株価は変動が大きいものの、安定した業績に支えられた。

  • 成長性: 18/20
    DXや生成AIの分野での成長が期待できる。

  • 業界地位と競争力: 19/20
    国内ITサービス市場で首位を維持し、強固な競争力がある。

  • 配当性向と株主還元: 17/20
    増配を続けており、株主還元に積極的な姿勢が評価できる。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 88点
富士通は安定した財務基盤と持続的な成長が見込まれる企業です。特に、ITサービスにおける競争力とDX関連の強化が今後の成長を支える要因となります。株主への還元も十分で、長期的な投資対象として魅力的です。

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