アルプスアルパイン(6770)　86点

1. 会社の概況と特徴（300文字以内）

アルプスアルパインは1948年11月に設立され、1961年10月に上場しました。電子部品メーカーとして、受動部品やセンサー、モジュールシステムを展開しています。主要事業セグメントはコンポーネント（32%）、センサ・コミュニケーション（9%）、モジュール・システム（58%）、他（2%）です。特に車載部品やスマートフォン用カメラ部品が好調で、今後の成長が期待されます。株購入に関しては、最近の業績改善と増配の方針が魅力であり、安定した収益基盤を持つ企業として注目されます。

2. 安定した成長の有無

アルプスアルパインの財務状況は健全で、自己資本比率は52.9%と高い水準です。株主還元については過去数年間、配当を行っており、最近の増配も評価されています。売上高は安定して成長していますが、直近の営業利益は減少しています。とはいえ、成長が見込まれる新製品の導入により、今後の業績回復が期待されます。

3. 直近の売上高、営業利益

直近の売上高は964,090百万円、営業利益は19,711百万円です。過去数年間では売上が増加傾向にあり、将来的には売上高が2,215,000百万円まで成長する予測です。株価は約1,550円、時価総額は3,328億円、総資産は764,187百万円、自己資本は404,487百万円です。

4. 現在の株価

現在の株価は約1,550円です。時価総額は3,328億円、総資産は764,187百万円、自己資本は404,487百万円となっており、健全な財務基盤を示しています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは891百万円、投資キャッシュフローは-550百万円、財務キャッシュフローは-18百万円です。現金及び現金同等物は1,222百万円で、流動性には一定の余裕がありますが、投資キャッシュフローの赤字が課題です。

6. 配当性向

過去の配当金は安定しており、2024年度の配当予測は30～66円です。配当性向も改善傾向にあり、株主還元に対する姿勢が評価されています。今後も安定した配当が期待されます。

7. 採点と解説

• 業績と財務: 15/20
  安定した売上だが、最近の利益は減少している。

• 株価の安定性: 16/20
  株価は一定の安定感を持つが、外部要因に影響されやすい。

• 成長性: 17/20
  新製品の投入が期待され、成長が見込まれる。

• 業界地位と競争力: 18/20
  電子部品市場での地位は確立しており、競争力も高い。

• 配当性向と株主還元: 18/20
  増配を実施しており、株主還元の姿勢が強い。

8. 総合評価（100点満点中）

総合評価: 84点
アルプスアルパインは堅実な業績と成長性を持ち、株主還元にも力を入れています。市場環境に応じた柔軟な対応が求められる中、今後の成長が期待されるため、長期的な投資先として魅力的です。