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富士電機(6504) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

富士電機株式会社は、1923年に設立され、1949年に上場しました。主な事業は重電機器の製造・販売であり、パワーエレクトロニクス、パワー半導体、自動販売機、発電設備などを取り扱っています。事業セグメントは、エネルギー(売上比率31%、利益率9%)、インダストリー(売上比率36%、利益率8%)、半導体(売上比率20%、利益率16%)、食品流通(売上比率10%、利益率8%)です。株式購入においては、安定した事業基盤と新興技術への積極投資から、長期的な成長が期待できる優良株と評価されます。

2. 安定した成長の有無

財務状況は健全で、自己資本比率49.1%、ROE 13.5%と安定した収益力を示しています。株主還元は増配傾向にあり、配当性向も堅実です。売上高は2024年3月期に前年比10%増で成長を維持しており、半導体やエネルギー関連事業の強化により将来的な成長が期待されます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は1兆1032億円、営業利益は1060億円と、堅調な成長を見せています。過去数年の成長率も安定しており、今後もパワー半導体やエネルギー関連事業の拡大が期待されています。時価総額は約1兆2363億円、総資産は1兆2523億円です。

4. 現在の株価

富士電機の時価総額は1兆2363億円、総資産は1兆2523億円、自己資本は6150億円です。2024年には最高値10,640円、最低値5,962円の範囲で株価が推移しており、ボラティリティは高めですが、長期的な成長ポテンシャルを持つ企業です。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは848億円、投資キャッシュフローはマイナス624億円、財務キャッシュフローはマイナス458億円です。現金および現金同等物は655億円と十分な流動性を保持しています。積極的な投資が進行している一方で、キャッシュフローの管理も良好です。

6. 配当性向

富士電機は、過去の配当実績として、2023年3月期に60円、2024年3月期には75円を支払いました。今後も配当性向は30~35%を維持し、2025年3月期には75~80円の配当が見込まれています。増配傾向にあるため、株主還元は充実しています。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    売上高と利益の堅調な成長、ROEやROAの健全性が評価できます。

  • 株価の安定性: 16/20
    長期的には成長が期待されるが、短期的にはボラティリティが高めです。

  • 成長性: 19/20
    パワー半導体やエネルギー関連事業の拡大が成長を牽引しています。

  • 業界地位と競争力: 18/20
    重電大手として、特にパワーエレクトロニクスや半導体分野で強い競争力を持ちます。

  • 配当性向と株主還元: 17/20
    増配傾向にあり、今後も安定した配当が期待されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 88/100
富士電機は、パワー半導体やエネルギー関連事業の成長に加え、安定した財務基盤と株主還元を背景に、今後も長期的な成長が期待される企業です。配当性向の充実と安定した業績から、投資先として高評価です。

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