NTTデータグループ(9613) 86点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
NTTデータグループは、1988年に設立され、1995年に上場しました。主な事業はシステムインテグレーション(SI)であり、特に省庁や金融機関向けの強力な実績があります。主要事業セグメントとして、海外事業が売上の60%を占め、公共・社会基盤と金融がそれぞれ13%、法人向けが11%を占めます。海外展開が成長の柱で、安定した国内市場と合わせて堅実な成長を維持しています。総合評価としては、強固な顧客基盤とグローバルな展開が魅力的で、長期投資に適した企業です。
2. 安定した成長の有無
NTTデータは、自己資本比率が23.7%と財務健全性は中程度です。株主還元は、安定した配当と自己株買いを通じて積極的に行っています。売上は過去数年間で成長を続け、特に海外市場での成長が顕著です。今後も安定した成長が期待されます。
3. 直近の売上高、営業利益
2024年3月期の売上高は4兆3,673億円、営業利益は3,095億円で、過去数年間は安定した成長を見せています。2025年3月期の予測では、売上高は4兆6,500億円、営業利益は3,430億円に達する見込みです。時価総額は約3兆132億円で、総資産は約7兆6,006億円です。
4. 現在の株価
NTTデータの時価総額は約3兆1,292億円で、総資産は7兆6,006億円、自己資本は約1兆8,049億円です。財務健全性は中程度で、安定した株価推移が見られます。
5. キャッシュフロー、現金
営業キャッシュフローは4,987億円で、安定しています。投資キャッシュフローは-6,245億円と積極的な投資を続けており、財務キャッシュフローは1,091億円です。現金及び現金同等物は4,317億円で、流動性も確保されています。
6. 配当性向
NTTデータは安定した配当を行っており、2024年9月の予測では12.5円の配当金が見込まれています。過去数年間での配当増加は控えめですが、継続的な株主還元が評価されています。
7. 以下のポイントで採点し理由を解説(各20点満点、理由は各100文字以内)
業績と財務(17/20点): 国内外で安定した売上を維持し、特に海外市場での成長が評価されています。財務健全性は中程度。
株価の安定性(16/20点): 安定した顧客基盤と事業の多角化により、株価は安定していますが、市場動向に影響されやすいです。
成長性(18/20点): 海外展開とデータセンター事業が成長を牽引しており、今後のさらなる成長が期待されます。
業界地位と競争力(19/20点): 国内外で強固な地位を持ち、特に省庁や金融機関向けでの競争力が高いです。
配当性向と株主還元(16/20点): 安定した配当を維持していますが、大幅な増配は期待されていません。
8. 総合評価(100点満点中)
総合評価: 86点
NTTデータは、国内外での安定した顧客基盤と成長性が魅力的です。特に海外展開による売上の拡大と、安定した財務状況が評価され、長期投資に適した企業といえます。