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日本取引所グループ(8697) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

日本取引所グループ(JPX)は2001年に設立され、2004年に上場しました。国内唯一の総合取引所グループで、東証や大阪取引所、東京商品取引所(TOCOM)を傘下に持ちます。事業セグメントは、取引関連収益が40%、清算関連収益が22%、情報関連収益が19%、上場関連収益が10%、その他9%です。多様な収益源を持ち、特に個人投資家向けの投資環境整備が進行中です。株購入においては、安定した収益と今後の成長が期待され、長期投資に適した企業と評価されます。

2. 安定した成長の有無

日本取引所グループは、財務基盤が安定しており、自己資本比率0.4%(金融業特有の資本構成)ですが、ROEは19.0%と高く、収益性が優れています。売上と利益は日経平均など市場状況に影響されるものの、安定した成長が見込まれています。配当も安定しており、株主還元が重視されています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は1,528億円、営業利益は874億円で、過去最高の業績を達成しました。成長率は堅調で、2025年3月期には売上高1,560億円、営業利益850億円が予測されています。時価総額は1兆7,679億円、総資産は約83兆円です。

4. 現在の株価

2024年8月時点での時価総額は1兆7,679億円、総資産は約83兆円、自己資本は約3,122億円です。株価は2,859円から4,344円の範囲で推移しています。自己資本比率が低いものの、安定した収益基盤を持つ企業として株価の安定性が評価されています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは795億円と堅調であり、投資キャッシュフローは-71億円と比較的少額の投資を行っています。財務キャッシュフローは-431億円で、資本の効率的な運用が行われています。現金及び現金同等物は1,280億円です。

6. 配当性向

2024年3月期の配当金は特別配当を含め91円でした。今後も安定した配当が見込まれ、2025年3月期の予測では、配当金は62~69円の範囲となっています。株主還元の姿勢が強く、今後も安定した配当が期待されます。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    安定した収益基盤と高いROEが評価されます。市場状況に依存するため、外部要因に影響されるリスクもあります。

  • 株価の安定性: 17/20
    株価は安定しており、個人投資家向けの環境整備や新たなルール導入などが株価を支えています。

  • 成長性: 16/20
    新たな投資商品の提供や市場の拡大により、長期的な成長が見込まれますが、成長速度は緩やかです。

  • 業界地位と競争力: 19/20
    国内唯一の総合取引所グループとして強力な競争力を持っています。

  • 配当性向と株主還元: 18/20
    安定した配当と特別配当の実施により、株主還元への姿勢が強く評価されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 88点
日本取引所グループは安定した収益基盤と業界内での強固な地位を持ち、長期投資に適した企業です。市場動向に左右されるリスクはあるものの、持続的な成長が期待されます。

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