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日本製鉄(5401) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

日本製鉄は1950年に設立され、同年10月に上場しました。粗鋼生産量で国内首位、世界第4位の規模を誇り、技術力に定評があります。主要事業は製鉄であり、90%を占め、その他エンジニアリングやケミカル事業も展開しています。特に海外市場への積極的な拡大が特徴で、全体の40%が海外売上です。長期的な投資先として、安定した収益基盤と高い技術力に支えられた成長性が期待されます。

2. 安定した成長の有無

日本製鉄は堅実な財務基盤を持ち、自己資本比率45.0%を維持しています。株主還元についても、安定した配当を続けており、配当金は一貫して高い水準を保っています。売上は安定しており、今後も製鉄分野での需要に基づいた成長が見込まれます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は8兆8681億円、営業利益は7786億円であり、過去数年の成長率はやや緩やかですが、安定しています。将来予測では2025年3月期には売上高は8兆8000億円、営業利益は5700億円と予測されています。時価総額は3兆1790億円、総資産は11兆1645億円です。

4. 現在の株価

時価総額は3兆1790億円、総資産は11兆1645億円、自己資本は5兆270億円です。株価は2024年8月に2802円から3847円で推移しており、鉄鋼業界全体の影響を受けつつも安定した動きを見せています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは1兆101億円と安定していますが、投資キャッシュフローは-7106億円で、積極的な設備投資を続けています。財務キャッシュフローは-5439億円であり、現金及び現金同等物は4488億円を保有しています。

6. 配当性向

過去の配当金は2023年3月期に180円、2024年3月期には160円を支払い、2025年3月期も同じく160円の配当が予定されています。将来も安定した配当が見込まれており、株主還元に対する姿勢は強固です。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    売上高と利益は堅調に推移しており、国内外での安定した需要に支えられています。財務基盤も強固です。

  • 株価の安定性: 17/20
    鉄鋼市況に影響を受けつつも、株価は比較的安定しており、長期投資に適した動きです。

  • 成長性: 16/20
    海外展開を進めており、特にインドやアジア市場での成長が期待されますが、鉄鋼市況の影響を受けやすい面があります。

  • 業界地位と競争力: 19/20
    国内外でトップクラスの技術力と生産能力を誇り、競争力は非常に高いです。

  • 配当性向と株主還元: 18/20
    安定した配当を続けており、株主への還元姿勢は強固です。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 88点
日本製鉄は国内外で強固な市場地位を維持し、安定した業績と高い技術力を誇る企業です。長期的に安定した成長が見込まれ、堅実な投資先として評価できます。

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