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長谷工コーポレーション(1808) 86点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

長谷工コーポレーションは1946年に設立され、1961年に上場しました。マンション建築において国内トップの地位を占めており、土地の取得から計画立案、施工、販売、管理、仲介までを一貫して手掛けるビジネスモデルを構築しています。主な事業セグメントは建設関連(売上比率65%、利益率7%)、不動産関連(売上比率12%、利益率15%)、サービス関連(売上比率23%、利益率7%)です。株式購入における総合評価としては、国内マンション市場の成長に伴い、安定した業績が期待できるため、長期的な投資として魅力的です。

2. 安定した成長の有無

長谷工コーポレーションの財務状況は健全で、自己資本比率は42.2%と安定しています。株主還元も積極的で、安定した配当政策が続いており、2024年には1株あたり45円の配当が行われました。売上と利益は緩やかな成長を続けており、特にマンション建設部門の強さが顕著です。原材料費や労務費の高騰に影響されるものの、安定した収益を維持しています。

3. 直近の売上高、営業利益

長谷工コーポレーションの2024年3月期の売上高は1兆944億円、営業利益は857億円で、過去数年間において堅調な成長を見せています。2025年3月期の売上高予測は1兆1800億円、営業利益は820億円が見込まれており、引き続き堅調な成長が予想されます。時価総額は5471億円、総資産は1兆2194億円です。

4. 現在の株価

2024年8月時点での長谷工コーポレーションの時価総額は5471億円、総資産は1兆2194億円、自己資本は5141億円です。自己資本比率は42.2%と健全な財務基盤を持っています。株価は1575円から2018円の範囲で推移しており、安定した価格帯を維持しています。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは1150億円で、安定したキャッシュフローを確保しています。投資キャッシュフローは-398億円で、積極的な設備投資を行っています。財務キャッシュフローは-7億円と自己株買いや配当支払いによる資金の流出がありますが、現金及び現金同等物は2834億円と十分な流動性を維持しています。

6. 配当性向

長谷工コーポレーションは安定した配当政策を続けており、2024年3月期には1株あたり45円の配当が行われました。2025年3月期の配当予測も同様に45円で、今後も安定した配当が期待されます。株主還元に積極的で、配当性向の安定性が評価されます。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 17/20
    マンション建設を中心とした事業の堅調な成長と健全な財務基盤が評価される。

  • 株価の安定性: 16/20
    株価は安定しており、国内マンション市場の成長に伴い、将来的な安定性も期待される。

  • 成長性: 17/20
    大規模マンションプロジェクトや不動産売却を中心に、引き続き成長が見込まれる。

  • 業界地位と競争力: 18/20
    国内マンション建設市場での圧倒的なシェアを持ち、強い競争力を有している。

  • 配当性向と株主還元: 18/20
    安定した配当政策を維持しており、株主還元に積極的な姿勢が評価される。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 86点
長谷工コーポレーションは、国内マンション市場において圧倒的なシェアを持つ企業であり、安定した成長が期待されます。財務基盤も堅実で、配当政策の安定性も高く、長期投資に適した企業です。原材料費や労務費の上昇には注意が必要ですが、総合的に魅力的な投資先といえます。

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