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東海旅客鉄道(9022) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

東海旅客鉄道株式会社(JR東海)は、1987年に設立され、1997年に上場しました。主な事業は東海道新幹線の運行で、収益の約7割を占めています。また、12路線の在来線を運行するほか、流通、不動産事業も展開しています。具体的には、運輸業が全売上高の81%を占め、特に新幹線の利用が主要な収益源です。駅ナカ施設や商業施設の賃貸も好調で、安定したキャッシュフローを維持しています。株購入においては、安定した業績と成長が期待できるため、長期投資に適した銘柄と言えます。

2. 安定した成長の有無

JR東海は、鉄道事業を中心に安定した収益を上げています。特に新幹線の観光利用や訪日外国人の需要が大きく、売上と利益の成長が見込まれています。財務状況も健全で、自己資本比率は43.4%と堅調です。株主還元も積極的で、増配を続けており、配当金は安定しています。今後の成長性も高く、引き続き安定した業績が期待できます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は1兆7,104億円、営業利益は6,073億円と増加しています。過去数年間はコロナ禍の影響を受けましたが、観光需要の回復に伴い、成長が見られます。今後も新幹線の利用増加や訪日客の増加が続くことが予測されています。株価は安定しており、時価総額は約3兆5,009億円、総資産は9兆8,430億円に達しています。

4. 現在の株価

現在の時価総額は約3兆5,009億円、総資産は9兆8,430億円、自己資本は4兆2,732億円です。自己資本比率は43.4%で、非常に安定した財務基盤を持っています。株価は市場の影響を受けやすいものの、収益力と成長性を鑑みると長期的な成長が期待されます。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは6,728億円と強固であり、安定した現金収入を維持しています。投資キャッシュフローは-4,365億円と大きな設備投資が続いていますが、鉄道インフラの維持と拡充を目的としています。財務キャッシュフローは-1,251億円で、健全な資金運用が行われています。現金及び現金同等物は8,217億円と十分な資金を保持しています。

6. 配当性向

過去数年間の配当金は安定しており、2024年3月期には70円の配当が予定されています。今後も安定した配当が見込まれており、2025年3月期には配当金が30円程度となる予測です。配当性向は堅実であり、株主還元に積極的な姿勢を維持しています。

7. 採点と理由(各20点満点)

  • 業績と財務(18/20):新幹線事業を中心に堅実な収益を上げており、財務基盤も非常に安定しています。

  • 株価の安定性(16/20):鉄道事業という安定した収益基盤があるため、株価も比較的安定しています。

  • 成長性(17/20):観光需要や訪日客の増加により、成長性は高いと評価できます。

  • 業界地位と競争力(19/20):国内最大の鉄道事業者であり、新幹線事業の強力な競争力を持っています。

  • 配当性向と株主還元(18/20):安定した配当政策を維持しており、今後も株主還元の姿勢が続くと予想されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価:88点
JR東海は、新幹線を中心とした安定した事業基盤と、観光需要の回復による成長性が魅力的な企業です。長期的な安定収益を狙った投資家に適した銘柄であり、今後も安定した成長が期待されます。

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