銘柄評価:大林組(1802) 88点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
株式会社大林組(1802)は1936年12月に設立され、1958年12月に上場しました。大林組は最大手ゼネコンの一角であり、関西発祥ながら首都圏でも多くの大型建築・土木プロジェクトを手掛けています。また、不動産開発や海外展開にも積極的に取り組んでいます。主要事業セグメントは、建設(売上比率95%、利益率3%)、不動産(売上比率3%、利益率25%)、その他(売上比率2%、利益率2%)です。総合評価として、大林組は堅実な財務基盤と安定した受注残高を持ち、長期的な投資先として魅力的です。
2. 安定した成長の有無
大林組は健全な財務状況を維持しており、自己資本比率は38.2%です。株主還元に積極的で、自己株買いの実施や配当性向の引き上げを行っています。売上と利益は堅調に推移しており、特に建築部門の需要が旺盛です。全体として安定した成長が期待できる企業です。
3. 直近の売上高、営業利益
直近の売上高は2024年3月期で2兆3,251億円、営業利益は793億円です。過去数年間の成長率は安定しており、将来の予測も堅調です。株価は現在約1,958円、時価総額は1兆3,315億円、総資産は3兆170億円です。
4. 現在の株価
現在の株価は1,958円で、時価総額は1兆3,315億円です。総資産は3兆170億円、自己資本は1兆1,516億円であり、自己資本比率は38.2%です。
5. キャッシュフロー、現金
営業キャッシュフローは503億円、投資キャッシュフローは-844億円、財務キャッシュフローは-519億円、現金及び現金同等物は3,266億円です。堅実なキャッシュフロー管理を行いながら、積極的な投資活動も継続しています。
6. 配当性向
過去の配当金は増加傾向にあり、2024年3月期の配当金は75円です。今後も安定した配当が予測されており、株主還元に力を入れています。
7. 採点と理由
業績と財務 (18/20): 安定した財務基盤と堅調な売上成長が評価されますが、一部事業の利益率低下が懸念材料。
株価の安定性 (17/20): 株価は比較的安定しており、長期的な視点での投資先として適しています。
成長性 (17/20): 建築部門の需要が旺盛であり、今後も成長が期待されます。
業界地位と競争力 (18/20): ゼネコン業界でのトップ企業としての地位と競争力が高い。
配当性向と株主還元 (18/20): 安定した配当と積極的な株主還元策が評価されます。
8. 総合評価(100点満点中)
総合評価: 88点
株式会社大林組は、堅実な財務基盤と安定した受注残高を持ち、国内外での強い市場展開が評価されます。特に建築部門での需要が高く、長期的な投資先として非常に魅力的です。株主還元にも積極的であり、安定した成長を期待できる企業です。