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オークマ(6103) 84点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

オークマは1918年に設立され、1949年に上場しました。工作機械の大手で、特にマシニングセンタ(MC)分野でトップクラスのシェアを誇ります。主な事業はNC旋盤(18%)、マシニングセンタ(52%)、複合加工機(26%)で、国内外の製造業向けに高度な技術を提供しています。海外市場での売上比率は69%に達しており、特に米国とアジア市場での需要が堅調です。株購入における評価は、国内外での強い技術力と市場シェアから、中長期での安定した成長が期待されます。

2. 安定した成長の有無

財務状況は堅実で、自己資本比率76.7%と非常に健全です。株主還元も積極的で、配当金の連続増加や株式分割などが行われています。売上は一時的に減少する局面もありましたが、半導体や自動車産業の回復により、今後の成長が期待されています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は2,279億円、営業利益は253億円で、前年とほぼ同水準です。過去数年間の成長は堅調でしたが、今期は受注残の減少が影響し一時的に営業利益が低下しました。しかし、半導体・自動車関連の回復とともに今後の成長が見込まれます。時価総額は約2,052億円、総資産は約3,001億円です。

4. 現在の株価

現在の株価は5,223円から8,200円の範囲で推移しており、時価総額は約2,052億円です。自己資本は2,301億円と、非常に高い資本を維持しており、自己資本比率は76.7%です。安定した財務基盤と堅実な運営が特徴です。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは52億円で堅調に推移していますが、積極的な投資活動により投資キャッシュフローは-125億円となっています。財務キャッシュフローは-107億円で、株主還元と事業投資のバランスを取っています。現金及び現金同等物は492億円で、十分な流動性を確保しています。

6. 配当性向

過去数年間で配当は増加しており、2024年3月期には1株あたり100円の配当を実施しました。2025年3月期も同水準の配当が予想され、将来的にも安定した配当が期待されます。株主還元に対する積極的な姿勢が評価されています。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 17/20
    売上と利益は安定しているが、特定の業種に依存しており、成長余地には慎重な見方が必要。

  • 株価の安定性: 16/20
    株価は一時的に変動があるものの、全体的には安定しています。

  • 成長性: 16/20
    自動車や半導体業界の回復による今後の成長が期待されています。

  • 業界地位と競争力: 18/20
    国内外で強力な技術力と市場シェアを持ち、特にマシニングセンタ分野での競争力が高いです。

  • 配当性向と株主還元: 17/20
    配当金は安定しており、株主還元に積極的な姿勢が見られます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 84点
オークマは工作機械業界での強い技術力を持ち、安定した財務基盤と成長性があります。長期的な投資先としても魅力的です。

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