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神戸製鋼所(5406) 86点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

株式会社神戸製鋼所は1911年6月に設立され、1949年5月に上場しました。鉄鋼業界で国内3位の規模を誇り、主に自動車向けの高炉事業を中心に、アルミ・銅製品、産業機械、建設機械、電力事業などを展開する複合経営を行っています。鉄鋼とアルミ製品が全体の41%を占め、建設機械が16%、電力が12%となっています。株購入においては、多角的な事業展開によりリスク分散がなされており、安定性を評価できます。

2. 安定した成長の有無

神戸製鋼所は多角化経営を行っており、財務状況は堅調です。自己資本比率は37.3%と安定しており、ROEは11.1%です。株主還元としては、安定した配当を行っており、成長性についても鉄鋼事業とエネルギー分野での需要を背景に今後も期待できます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は2兆5431億円、営業利益は1866億円、純利益は1095億円と好調です。過去数年間も成長を続けており、今後も鉄鋼および電力事業の需要に支えられ、安定した成長が見込まれます。時価総額は6880億円、総資産は2兆8508億円です。

4. 現在の株価

2024年8月時点での株価は1444.5円から2186.5円の範囲で推移しており、時価総額は6880億円です。総資産は2兆8508億円、自己資本は1兆643億円と堅調な財務基盤を持っています。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは2052億円と安定していますが、投資キャッシュフローは-537億円で設備投資が続いています。財務キャッシュフローは-812億円で、現金及び現金同等物は2787億円を保有しています。

6. 配当性向

2023年3月期の配当金は40円、2024年3月期には45円が支払われ、2025年3月期も45円の配当が予定されています。安定した配当を続けており、今後も株主還元の姿勢が期待されます。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    安定した売上と利益を確保しており、複数事業にわたる多角的な収益源が強みです。

  • 株価の安定性: 16/20
    株価は鉄鋼市況の影響を受けやすいが、長期的には安定的な推移を見せています。

  • 成長性: 17/20
    鉄鋼事業の成長に加え、電力やエネルギー分野でも将来性が期待されます。

  • 業界地位と競争力: 18/20
    鉄鋼業界で国内3位、技術力と多角化経営により業界内で高い競争力を維持しています。

  • 配当性向と株主還元: 17/20
    安定した配当を行っており、株主還元姿勢が強いと評価できます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 86点
神戸製鋼所は安定した業績と多角的な事業展開により、成長性とリスク分散が評価されます。鉄鋼業界における確固たる地位を維持しており、長期投資としても魅力的です。

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